『TOPPOINT』法人利用プラン 導入企業インタビュー
日立グループ従業員の情報収集や読書習慣、自発的な学びを促すツールの1つとして「TOPPOINT法人利用プラン」を採用
- 導入企業
- 株式会社日立アカデミー
- 導入規模
- 約4万人(日立製作所と一部のグループ会社)
「TOPPOINT法人利用プラン」を導入された理由はなんですか?
・背景
株式会社日立アカデミーは、日立ブランドのIT技術に裏付けられたノウハウをもとに、主にIT・OT・経営の3つの分野で、スキル研修・人財育成のコンサルティング・研修運営・ナレッジマネジメント支援などをグローバルに提供しています。
弊社では、日立グループが取り組む「ジョブ型人財マネジメントへの転換」を加速させる仕組みとして、従業員の自律的な学びを支援する学習体験プラットフォーム(LXP:Learning Experience Platform)を導入しました。LXPでは、多様化するニーズに対し、一人ひとりにパーソナライズされ、仕事上での学びを支援することができる学習環境を提供しています。主に、Eラーニングの学び放題、社内外の知の共有、日立グループのユーザとつながるコミュニティラーニングなどを提供しています。
・狙い
LXPを活用して行く中で、個人の学習が習慣化され、身近な仲間と情報交換しながら相互に啓発し、同じ目標や興味のある利用者同士や専門家がシェア・フォローしあっているなど、日立グループの従業員の学びが自発的に行われている状態を目指しています。
2022年10月以降、日立製作所と一部のグループ会社へLXPを導入し、利用者の拡大、活用促進を図ってきました。その中で、LXPというものを認知はしているものの、なかなか定期的な利用には結びついていないという状況でした。
そういった課題に取り組んできたところ、新しいことを学習するのではなく、普段からもやっている学習活動の中に読書があり、この活動をLXPと紐づけることで、さらなる利用促進を図っていけないかということになりました。まずは、日立グループ内ですでに行われている読書活動についてヒアリングを行ったところ、幅広く情報を収集したいというニーズが多くあり、書籍要約サービスを導入して、この課題を解決していけるのではないかと考え、まずは400名程度のユーザを対象に試験導入しました。
試験導入の結果、想定通りの利用実績があったことから、LXPの全ユーザおよそ4万人が自由に利用できるよう、サービスを全面的に導入することとなりました。
法人利用プランの導入を検討するにあたり、具体的にどのような点を考慮しましたか?
金額面とLXPとの親和性です。金額面では、ユーザ数が多いためコストがかさんでしまうので、なるべく安く、予算の範囲内で導入できることが必要でした。また、親和性については、LXPを起点にシームレスに学習を提供でき、運用面でもコストがかからないサービスを導入したいと考えていました。
「書籍要約サービス」の導入にあたり、『TOPPOINT』にお声がけいただいたきっかけや、選定した理由をお聞かせください。
以前より、個人的に『TOPPOINT』を利用していたので、内容は把握できていました。また、ビジネスリーダー向けの本が多かったため、業務に役立つ本が多いと思ったからです。
法人利用プランを具体的にはどのように活用していますか?
毎月10冊をLXP上に掲載するだけでは利用が限られるため、おすすめ書籍を紹介するセミナーを毎月開催し、今月の10冊および日立グループの閲覧結果を共有し、読書活動の利用促進を行っています。
また、社内インフルエンサーを募集し、協力してもらいながらLXPの活用促進を図っています。この活動は、日立グループの多くの人が実践している“読書活動”をLXP上に登録・共有しコミュニティ活動をすることで、読書活動をより広い範囲で日立グループ内に広め、アンテナを高くそして幅広く収集した情報を業務に活かすという質の高い読書活動を通して、自己内省することを目指しています。
インフルエンサーを中心に活動を行い、日立グループへの利用を加速させていきたいと考えています。インフルエンサーの活動では、各担当の分野における著者セミナーの開催や輪読会の取り組みを予定しています。
法人利用プランの導入後、社員の方々から何か反応はありましたか?
以下のようなコメントをもらいました。
紹介内容が1冊ごとにシンプルにまとめられていたので、気になるポイントを押さえやすかった。
LXPを利用して、有益な情報が得られそうな書籍について要約を確認できたりすることなど、これまで知らなかったことを知れた。
ビジネス書は興味がありつつも自分に必要と感じる分野が多数あり選ぶのに悩んでいた。数ある書籍のなかで、読みたいものを探すのに時間がかかる問題が解消できた。
TOPPOINTライブラリーで自分の読書のモチベーションを向上できると思いました。
読書する習慣があまりなかったためこれを機に読書をするきっかけになったと感じました。
自分の感覚だけではたどり着けない書籍・著者に巡り合うことができそう。
法人利用プランの導入によって、どのような効果が生まれていますか?
実際に2024年5月からLXP全ユーザに対してサービスを提供したこともあり、まだ具体的な効果が見えてきたところはありません。ただし、トライアルで導入した結果を踏まえると、普段から読書を通して学習している人や、読書に興味がある人が思ったよりも多いことがわかりました。こういった人をもっと増やしていき、自律的な学習文化を変えていきたいと考えています。
社員の方々によく読まれているコンテンツの傾向に対して、どのような感想をお持ちですか?
書籍のジャンルは、コミュニケーション・心理学、スキル・能力開発、リーダーシップなどのジャンルに興味を持っている人が多いようです。特にコンテンツや種類で傾向があるというよりも、毎月のセミナーで紹介のあった10冊、古典的名著、日立グループの人たちが読んでいる本などが、比較的同じくらいの割合で均等に参考になっているようです。
法人利用プランの「コンテンツ面」や「サポート面」で気に入っている点はありますか?
コンテンツ面では、最新の書籍以外にも古典的名著などもあり、とても充実していると思います。特に、日立グループの従業員に必要なマネージャー・リーダー層に必要な必読書が多くあります。
サポート面では、導入を進めて行く中で、色々な課題がありますが、迅速に対応いただけると思っています。我々が考えている施策に対しても、柔軟に対応していただけています。
法人利用プランへの要望はありますか?
どうしても、こういった取り組みは導入自体が目的となってしまい、導入して終わりとなってしまうこともあるので、TOPPOINTライブラリーのサービスだけではなく、どうやったらもっと多くの人に効果的に使ってもらえるか、また、読書活動に関するノウハウやKPI達成に向けたコンサルテーションをもっと提供していただきたいと思っています。
最後に、法人利用プラン導入を検討している方に向けたアドバイスがあれば一言
読書活動は古典的ではありますが、自分自身の人生の質を高めてくれますし、悩みや疑問に直面したとき、書籍を通して解決策が見つかったりすることもあります。不確実なビジネス社会で勝ち残っていくためには、リスキリングをはじめとして、自律的に自分自身を高めていくことがとても重要になってきます。
学びに終わりはありません。Eラーニングだけではなく、幅広い学習コンテンツ、たとえば、TOPPOINTライブラリーのようなサービスも活用しながら、従業員の自律的・主体的なキャリア形成支援や人財育成に役に立つと思います。