TOPPOINT 大賞

2015年下半期
TOPPOINT大賞
発表いたします。

2015年11月号掲載China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」

中国の指導者の考え方も我々と同じ。中国は民主的で平和的な大国になる ―― 。米国の政治家や外交官は、こんな仮説を信じてきた。だがそれは誤りだったと、対中政策に深く関わってきた著者は言う。実は世界覇権を目指し、着々と手を打っていたのだ。本書では、その戦略、中国共産党革命100周年の2049年までに世界一の強国になるという中国の野望を暴露する。
著者マイケル・ピルズベリー
訳者野中香方子
出版社日経BP社
発行日2015年9月
定価2,200円

2 2015年9月号掲載人工知能 人類最悪にして最後の発明

人工知能(AI)の進化が目覚ましい。その先にあるのは明るい未来なのか、それとも人間に牙を剝き、私たちを苦しめることになるのか。「人類最悪にして最後の発明」。この書名が示す通り、著者の見通しは悲観的だ。「人間より賢い機械は、我々を征服する」とし、様々な科学者への取材を基に、人工知能の危険性をあらゆる角度から追究。問題の本質をえぐり出す。
著者ジェイムズ・バラット
訳者水谷 淳
出版社ダイヤモンド社
発行日2015年6月
定価2,200円

3 2015年12月号掲載引き算する勇気 会社を強くする逆転発想

「生産量を増やそう」「品揃えを拡大しよう」「機能を追加しよう」…。多くの企業が、こうした「足し算」の発想に陥りがちだ。だが、モノや情報が溢れる今日、重要なのは「引き算」。引き算で物事をシンプルにすると、本質的な価値が引き出され、人を引きつけられる、と指摘。“量の発想”では立ち行かない21世紀に必要な引き算の思考法、実践法を説く。
著者岩崎邦彦
出版社日本経済新聞出版社
発行日2015年9月
定価1,760円

4 2015年12月号掲載見抜く力 リーダーは本質を見極めよ

リーダーの仕事は、「正しく見る」ことから始まる。本質まで正しく見抜くことができて、初めて正しい指示が出せる ―― 。赤字だったキヤノン電子を高収益企業に変身させたカリスマ社長が、「見抜く力」の身に付け方を伝授。利益が出ない原因や人間の本質、時代の変化などをいかに見抜くか、ビジネスパーソンに有用な眼力の磨き方を、自らの経験をもとに語る。
著者酒巻 久
出版社朝日新聞出版
発行日2015年9月
定価1,540円

5 2015年10月号掲載ザ・セカンド・マシン・エイジ

18世紀の産業革命は、人類の歴史において「第1機械時代」の扉を開いた。そして今、コンピュータが飛躍的に進歩する「第2機械時代」を迎えている。産業革命は近代的な生活をもたらしたが、デジタル技術は人間の知的能力の限界を吹き飛ばし、人類を新たな領域に連れて行こうとしている。高度化するマシンがもたらすものとは? 来るべき未来社会の姿を描く。
著者エリック・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー
訳者村井章子
出版社日経BP社
発行日2015年8月
定価2,420円

6 2015年8月号掲載悪魔は細部に宿る 危機管理の落とし穴

副題「危機管理の落とし穴」。今日、危機管理の書籍は数多あるが、大半はマニュアルの整備、情報収集などの原則論を述べたもの。だが、本書は一味違う。危機管理は「上手くいかなくて当たり前」、かく語る危機管理の専門家が東日本大震災や韓国のセウォル号事故など、様々な事例の問題点、失敗を分析。そこから引き出した教訓、“危機管理の極意”を述べる。
著者樋口晴彦
出版社祥伝社(祥伝社新書)
発行日2015年6月
定価902円

7 2015年12月号掲載決定版 インダストリー4.0 第4次産業革命の全貌

「インダストリー4.0」(第4の産業革命)とは、ドイツが進める国家プロジェクトのこと。インターネットと人工知能を活用し、生産や流通の自動化、スマート化を図るものだ。米国でも、産業全体をスマート化しようという動きが進む。今、世界に広がりつつある、これら「21世紀の産業革命」の概要、今後ビジネスに及ぼす影響などを、本書はわかりやすく説明する。
著者尾木蔵人
出版社東洋経済新報社
発行日2015年10月
定価1,540円

8 2015年10月号掲載人生で起こること すべて良きこと 逆境を越える「こころの技法」

失敗、挫折した時、後悔や未来への不安で心の中はいっぱい。とかくそうなりがちな私たちに、著者は言う。人生で逆境に直面した時、心の中で「人生で起こること、すべて良きこと」と思い定めると必ず道は拓ける、と。本書では、自らの体験を基に、逆境を越える「こころの技法」をわかりやすく説く。人生の岐路で思い起こしたい、示唆に富む言葉も随所で紹介。
著者田坂広志
出版社PHP研究所
発行日2015年8月
定価1,430円

9 2015年10月号掲載ハーバードの“正しい疑問”を持つ技術 成果を上げるリーダーの習慣

優れたリーダーと、そうでないリーダー。それは、重要なことに疑問を抱き、状況を浮かび上がらせ、問題を分析できるか否かで決まる。そう語るハーバード・ビジネススクール教授が「重要な問い」に向き合うことを習慣化する方法を伝授。会社の未来像を描く、迷走した組織を正す…。リーダーが頭を悩ませる問題を例に、自分自身に何をどう問うべきかを教える。
著者ロバート・スティーヴン・カプラン
訳者福井久美子
出版社CCCメディアハウス
発行日2015年7月
定価1,760円

10 2015年8月号掲載「居場所」のない男、「時間」がない女

仕事以外の人間関係が乏しく、「世界一孤独」ともいわれる日本人男性。家事・育児に追われ、自分の時間が確保しづらい日本人女性。社会学者の著者は、この男性の孤立問題を「関係貧困」、自由時間に乏しい女性の現状を「時間貧困」と命名。なぜこうした問題が生じるのか、そして、男女双方が幸福になるためには何をすべきなのか、わかりやすく解説する。
著者水無田気流
出版社日本経済新聞出版社
発行日2015年6月
定価1,430円