2003年4月号掲載

会議が変わる6つの帽子

Original Title :Six Thinking Hats

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著者紹介

概要

オックスフォード大学で医学を教えるかたわら、「水平思考」をはじめとする数々の思考法を考案したデ・ボーノ博士。本書は、その代表的な思考法である「6つの帽子メソッド」を解説した『デボノ博士の「6色ハット」発想法』(1986年発行)の改訂新版である。このメソッドは、米IBM、マイクロソフト、デュポンなどでも採用されているという。

要約

「6つの帽子メソッド」とは?

 アメリカ企業の管理職は、仕事時間の約40%を会議に費やしているという。だが、もしその時間を大幅に減らすことができたら —— 。

 会議時間の短縮。それを可能にするのが、「6つの帽子メソッド」と呼ばれるものだ。

 IBM研究所の研究者は、このメソッドによって、「会議の時間が4分の1に短縮された」と語る。また米国の裁判では、陪審員が採決するまで3時間以上もかかることは珍しくないが、「6つの帽子メソッド」を導入した結果、わずか15分で採決が終わったという。

 このメソッドは実際、NASA、IBM、デュポンなど、多くのトップ企業でも導入されている。

 では、「6つの帽子メソッド」とは一体どんなものなのか?

 我々が物事を考える際、最大の問題は頭が混乱することである。それは、1度にたくさんのことを考えようとするからだ。

 であるならば、物事を考える時には、1度に1つのことを考えるようにすれば、効率よく結論を導き出せる。この概念こそが「6つの帽子メソッド」の考え方である。

 具体的には ——

 だが4人がそれぞれ家の周りを歩き、正面や裏側、横を見て回るとする。つまり4人が同じ視点で、4つの側面を同時並行的に見るのである。

 そうすれば、4人は家の全ての側面を見ることになるので、問題点を話し合うことができ、何らかの結論を導き出すことができる。

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