2024年10月号掲載

データでわかる2030年 雇用の未来

今後、気候変動対策や循環型経済などが進めば、産業構造が劇的に変わる。その時、雇用はどうなるのか? 社会が抱える問題を踏まえ、これから先細りする雇用、生まれてくる雇用について語った。自動車産業の雇用は世界全体で600万人減る、農法研究などの雇用は430万人増える…。データを基に、近未来の社会の姿を示す。

著 者:夫馬賢治 出版社:日経BP・日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ) 発行日:2024年7月
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2024年10月号掲載

弱い円の正体 仮面の黒字国・日本

円安が止まらない。2024年4月には1ドル160円台と、約34年ぶりの安値を更新。なぜか。弱い円の正体は統計上の数字だけでは見えない。こう指摘するエコノミストが、為替市場の「需給」を分析し、円安の真因に迫った。経常収支の分析から、インバウンド需要の黒字を上回る「新時代の赤字」、「仮面の黒字国」の姿が見えてくる。

著 者:唐鎌大輔 出版社:日経BP・日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ) 発行日:2024年7月
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2024年8月号掲載

20世紀経済史 上・下 ユートピアへの緩慢な歩み

市場経済・近代的企業・技術が牽引した「長い20世紀」は終わった ―― 。1870年から2010年まで、人類史上初めて「経済」が主役となった世紀を克明に描き出す。「長い20世紀」の始まり、この世紀が人々や社会にもたらしたもの、そして迎えた終焉。大局的な視点から「経済成長は人類を幸福にしたか?」を問う1冊だ。

著 者:ブラッドフォード・デロング 出版社:日経BP 発行日:2024年6月
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2024年8月号掲載

新自由主義 ――その歴史的展開と現在

1970年代以降、英米から世界に広がった“新自由主義”。自由市場を信奉し、小さな政府や規制緩和を掲げるそれは、今、社会の格差を増大させる一因となっている。なぜ、このような思想が世界に浸透したのか? 政治経済の中枢を占める人々の思惑、そして新自由主義を各国に受け入れさせた手練手管を、歴史を辿り明らかにする。

著 者:デヴィッド・ハーヴェイ、渡辺 治(監訳) 出版社:作品社 発行日:2007年3月
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2024年6月号掲載

世界を変えた8つの企業

「企業」という存在は、常に世界の行方を左右してきた。古代ではローマを戦争の勝利に導き、20世紀にはフォードが米国民に夢を与えた。そして今、フェイスブックが民主主義の形を変えつつある。彼らの姿から見えてくるのは、単なる利益追求に終わらない企業のあり方だ。歴史を振り返り、改めてその“存在意義”を検証する。

著 者:ウィリアム・マグヌソン 出版社:東洋経済新報社 発行日:2024年4月
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2024年5月号掲載

僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない ――デフレしか経験していない人のための物価上昇2000年史

数十年ぶりに、世界中で「インフレーション」(物価上昇)が、冬眠から目覚めつつある。なぜか? これからどうなるのか? 取るべき対策とは? 欧州最大の銀行HSBCの上級経済顧問が、歴史を振り返りながら、インフレについて述べる。デフレしか経験していない世代にとり、インフレにまつわる謎が解ける良きガイドである。

著 者:スティーヴン・D・キング 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2024年3月
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2024年5月号掲載

武器化する経済 アメリカはいかにして世界経済を脅しの道具にしたのか

米国の凄さは軍事力や経済力だけではない。インターネットや金融インフラなど、「目に見えない」ところも支配しているところにある。本書は、世界にまたがるこれらのシステムがいかに生まれ、米国の覇権を支えているのか、事例を交えて解説。「見えない力」を武器に、敵国だけでなく同盟国をも服従させる米国の実態を描く。

著 者:ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン 出版社:日経BP 発行日:2024年3月
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2024年3月号掲載

民主主義と資本主義の危機

民主主義と資本主義。冷戦後の世界を支えた2つの原理が今、岐路に立っている。それを示すのが、トランプ前大統領をはじめとした自由で民主的な価値観と相容れない指導者の台頭だ。背景に何があるのか? 格差の拡大やエリートへの不信…。本書は政治と経済が犯した失敗と人々の怒りを明らかにし、どう改革すべきかを論じる。

著 者:マーティン・ウルフ 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2024年1月
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2024年3月号掲載

漂流する日本企業 どこで、なにを、間違え、迷走したのか?

「失われた30年」の間、日本企業は伸び悩んでいる。原因は、戦後の成長を支えた“経営の原理”を忘れたこと! すなわち、積極的な設備投資や人材投資で企業を成長させ、結果的に株主にも報いる、という姿勢が失われた。この「従業員主権経営」の復権を、日本企業研究の第一人者が説き、株主偏重の今の経営に警鐘を鳴らす。

著 者:伊丹敬之 出版社:東洋経済新報社 発行日:2024年1月
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2024年2月号掲載

残酷すぎる 幸せとお金の経済学

“幸せ”の感じ方は人それぞれ。これを統計的に分析し、幸せの度合いを決める要因を明らかにするのが「幸福の経済学」だ。その最新の研究成果を、気鋭の経済学者が紹介する。お金持ちほど幸せになれる、弟がいる長女は年収が低い傾向にある等々。出世や結婚、家族構成にまつわる衝撃的事実を示し、“幸せの正体”を解き明かす。

著 者:佐藤一磨 出版社:プレジデント社 発行日:2023年11月
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2024年1月号掲載

この一冊でわかる世界経済の新常識2024

様々なリスクを抱え、先が見えにくい今日の世界経済。2024年はどんな局面を迎えるのか、大和総研のエコノミストたちが見通す。米国は堅調な景気を維持できるのか、EU各国の財政は大丈夫か、日本の景気は今後どうなるのか…。ビジネスパーソンが知っておきたい世界経済の行方を多面的に展望し、1冊にまとめた。

著 者:熊谷亮丸(監修)、大和総研(編著) 出版社:日経BP 発行日:2023年11月
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2023年12月号掲載

プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」

経済大国から貧困大国へ ―― 。かつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称された日本経済も、今は昔。30年近く賃金は上がらず、購買力は先進国で最低レベルまで落ち込んだ。著者いわく、凋落の根本にあるのは経済政策の失敗だ。円安政策や補助金バラマキなど、政府の経済運営の問題点に、野口悠紀雄氏が鋭く切り込む。

著 者:野口悠紀雄 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2023年9月
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2023年11月号掲載

資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか

パンデミック、異常気象、不安定な仕事…。今日、世界は様々な危機に直面している。それらの根源にあるのは、“カニバル(共喰い)資本主義”だ! 自然や社会、政治など、人間を支える土台を貪り喰い、その結果自身の存続まで危うくしている資本主義。世界に破局をもたらしかねないこの社会システムに、世界的政治学者が警鐘を鳴らす。

著 者:ナンシー・フレイザー 出版社:筑摩書房(ちくま新書) 発行日:2023年8月
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2023年11月号掲載

ジェンダー格差

国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にも掲げられ、近年、注目を集めている“ジェンダー平等”。だが、男女間の格差は依然として大きい。労働、教育、育児…。様々な場面で顔をのぞかせる「ジェンダー格差」に、どう対処するか? 労働参加や教育機会、育児負担など、各種問題への解決策を、エビデンスをもとに考察する。

著 者:牧野百恵 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2023年8月
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2023年9月号掲載

無形資産経済 見えてきた5つの壁

経済は停滞し、格差は拡大、そして競争は機能不全…。今日の世界経済は、様々な「壁」に直面している。これらの問題はなぜ生じているのか? 根本にあるのは、研究開発やブランド、ソフトウェアなどの「無形資産」が価値を持つ経済の台頭だ。“無形経済”が抱える課題の全貌を、金融・経済政策の専門家らが解説する。

著 者:ジョナサン・ハスケル、スティアン・ウェストレイク 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年7月
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2023年7月号掲載

科学と資本主義の未来 〈せめぎ合いの時代〉を超えて

“限りない成長”と“持続可能性”。今、私たちの社会は、両者の間で揺れている。これから進むべきは、どちらの道か? 著者の答えは、後者だ。そして、科学と資本主義は“車の両輪”のような形で歩んできたとし、その過去・現在・未来を俯瞰。目指すべき、環境・福祉・経済が調和した、「持続可能な福祉社会」の像を示す。

著 者:広井良典 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年4月
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2023年7月号掲載

資本主義の次に来る世界

気温上昇、動植物の絶滅、格差拡大…。近年、急速に地球環境や社会が悪化している。原因は、成長を追い求める「資本主義」だ。本書はこう指摘し、各種統計、研究を引きつつ、成長がもたらすマイナス面を解説。「語りたいのは希望」という経済人類学者が、人類や地球に不幸と破滅をもたらさない、「成長に依存しない」社会を描く。

著 者:ジェイソン・ヒッケル 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年5月
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2023年6月号掲載

バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓

金融史・経済史の研究者が、なぜバブルが生じ、弾けるのかを分析した書である。「市場性」「通貨と信用」「投機」。この3要素を軸に、急騰と反落のメカニズムを解明し、普遍的な法則を導き出す。著者によると、ITバブルやサブプライム・バブルなど、昨今はバブルの頻度が増している。そうした中、将来に備える上で示唆に富む1冊だ。

著 者:ウィリアム・クイン、ジョン・D・ターナー 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2023年3月
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2023年4月号掲載

2040年の日本

10年後、20年後の日本の姿とは? 長年、日本の未来を考え続けてきた野口悠紀雄氏が、この国の将来を予測。経済、安全保障、医療・福祉など、様々な角度から、激変する社会の姿を描く。氏は言う。「未来は与えられるものではなく、主体的に作っていくもの」。そのためには、未来を正しく理解し、変化に備えねばならない。

著 者:野口悠紀雄 出版社:幻冬舎(幻冬舎新書) 発行日:2023年1月
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2023年4月号掲載

そのビジネス、経済学でスケールできます。

人気レストランがチェーン展開に失敗、スタートアップが事業拡大中に資金難で破産…。ビジネスの現場では、事業やアイデアの「スケールアップ」(規模拡大)に失敗するケースが少なくない。なぜか? 事業のスケールアップに欠かせない5つの条件、最大の効果をもたらす方法を、行動経済学の大家が説く。

著 者:ジョン・A・リスト 出版社:東洋経済新報社 発行日:2023年2月
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