2008年6月号掲載
仕事ができる人の黄金のスピーチの技術
著者紹介
概要
「人前で話すのは苦手」な人でも、スピーチの技術を正しく学べば、誰でも必ず「話し上手」になれる! コミュニケーション術の講師として活躍する著者が、ビジネスシーンで役立つスピーチの技術を紹介。ネタの見つけ方から、具体的な話の組み立て方、さらに聞き手を惹きつける魅力的なスピーチのテクニックまで、そのノウハウをわかりやすく伝授する。
要約
話のネタの見つけ方
スピーチが苦手という人に理由を聞くと、「話のネタが見つからない」ということが多い。
これを解決するには、ネタ探しを大げさに考えないことだ。その気になれば、ネタはいくらでも転がっている。
ネタ探しの基本は、次の3つである。
①観察
観察とは、「何かネタはないかな」という問題意識を持って、あらゆるものを見ることだ。
例えば、人間ウォッチングをするのもいい。笑福亭鶴瓶氏は、新幹線を利用する際、必ずオモロイ人を1人は見つけてネタに加えるという。
書店の売り場を見て回るという方法もある。また、電車の中吊り広告に注目する方法もある。これは時事ネタを見つけるのに最適である。
②思い出し作業
「思い出す」という方法もある。自分の記憶の中から、使えそうなエピソードを掘り起こすのだ。
まずは手帳を見て、過去1カ月間にどんなことがあったか、誰と会ったかを思い出してみる。
大事なのは、できるだけ細部まで思い出すことだ。パーティーがあったなら、どんな出し物があって、誰とどんな話をしたかまで具体的に思い出す。そうすれば、必ず何か思いつくはずだ。
③マネ+加工
ネタ探しの3つ目は「マネ+加工」だ。ただのマネは盗作になるので、加工する必要がある。
出典を明らかにし、自分の観点を加えた上で、本や他人の発言などからどんどん引用しよう。