2011年9月号掲載
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 人生・仕事・世界を変える7つの法則
Original Title :The Innovation Secrets of Steve Jobs
著者紹介
概要
iPhoneやiPadをはじめ画期的な製品を世界に提供し続けるアップル社の総帥、スティーブ・ジョブズのアイデアの源とは? 同社創業から現在までの、彼の発言やビジネスの軌跡を辿り、その発想の秘密を探った。「大好きなことをする」「製品を売るな。夢を売れ」…。本書で明かされる“7つの法則”は、自分の可能性を拓く上で大きなヒントとなるだろう。
要約
ジョブズの成功の法則
スティーブ・ジョブズは、iMac、マックブック、iPhone、iPod、そして最近のiPadと、世界有数のセクシーな製品を開発してきた。
世界を根底から変えるアイデアを、ジョブズが次々と生み出せるのはなぜなのか。
そのカギは、彼が指針とする次の「7つの法則」にある。
法則1:大好きなことをする
自分の心や直感に従う勇気を持とう。本当はどういう人になりたいのか、意外なほどわかっているものなんだ ―― 。
ジョブズは、25歳で1億ドル以上の資産を持ったと語ったことがある。すごいことだが、そのこと自体に意味はないと、彼は言う。
「死ぬ時いくらお金を持っているかなんてどうでもいいんだ。毎日、ああ、今日は素晴らしいことをしたなぁと思いながらベッドに入りたい ―― 僕にとってはそれが大事なんだ」
情熱なしでイノベーションはあり得ない。情熱がなければ、画期的なアイデアなど生まれない。
製品やブランド、キャリアを成功させたいと思うなら、情熱の役割を過小評価してはならない。
イノベーションは、取り憑かれたと思うほど情熱を傾ける人がいなければ生まれない。
ユーザーが喜ぶコンピュータを作りたい、驚くほどやる気に満ちた職場を作りたいなど、どのようなものでも同じだ。
そのようなアイデアに取り憑かれた人は、他のことをするなど考えることさえできない。そのことで頭は一杯になり、体にはエネルギーが満ちる。そして、画期的な製品やサービスを生み出すのだ。