2014年9月号掲載
なぜ昇進するのはいつもあなたではないのか もっと早く知っておきたかった「社内政治」の技術
Original Title :I Wish I'd Known That Earlier In My Career:The Power of Positive Workplace Politics
- 著者
- 出版社
- 発行日2014年7月20日
- 定価1,760円
- ページ数238ページ
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著者紹介
概要
いい仕事をするだけでは、昇進は望めない! グローバル化が進み、海外の人材との競争も激化する今日、有能で成果をあげても、“社内政治”がわからないと過小評価され、望むキャリアを築けない。日本では、派閥抗争など負の印象が強い社内政治。本書は、それを建設的に用いる方法 ―― 欧米エリートたちの「自分をより良く見せ、認めてもらう」技術を解説する。
要約
政治力をつける
ウォルト・ディズニー社で働いていた時、マーティ・セルドマン博士と出会った。彼は組織内政治に関する専門家で、その「組織で生き抜く知恵」は、ディズニーで人気の高い講座だった。
それから間もなく、私は、組織で生き抜く知恵を職場で教えるようになり、このスキルをエグゼクティブ・コーチングに活用した。
その中で気づいたのは、組織内政治という問題を避けるか、存在そのものを否定する人がいかに多いかということだった。
彼らと話すと、同じような言葉をよく耳にした。
「自分の仕事ぶりをひけらかす必要なんかない。やっていることを見ればわかってもらえる」「人的ネットワークづくり? 私は忙しいんだ」
だが、組織内政治の海をうまく泳ぎきることは重要なリーダーシップ・スキルであり、成功の礎石である。政治力のある人は、権力を理解し手に入れられる。アイデアを売り込む方法を知っていて、人より早く昇進していく。
政治とは
成功を収めたCEO(最高経営責任者)には、例外なく政治力がある。それはビジネススクールで習えるものではなく、試行錯誤を繰り返しながら、失敗や過ちから学んでいくスキルだ。
セルドマン博士は、政治をこう定義する。
「アイデアを売り込み、組織に影響力を与え、権力の拡大あるいはそれ以外の目標を達成するための非公式で非公認の、そして、しばしば舞台裏での努力」の技法あるいは技術。
自己PRはスキルである
「私の仕事がすべてを語ってくれる」と言う人がよくいる。だが、こうした思い込みはあなたの存在感を希薄にする。
もちろん勤勉さは必要だが、存在感を示せないまませっせと働くより、自己PRの方が効果的だ。