2019年9月号掲載
20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす
- 著者
- 出版社
- 発行日2019年7月30日
- 定価1,650円
- ページ数247ページ
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著者紹介
概要
メッセージを一生懸命伝えようとするほど、伝わらない。そんな経験はないだろうか。国際的なスピーチ大会で世界トップ100入りした著者によると、伝えるカギは「20字にメッセージを絞り込む」こと。本書では、凝縮された短い言葉で相手を動かす、その方法を体系的に示す。プレゼンやスピーチの勘所がわかる、実践的な1冊だ。
要約
伝えたいことを伝えるメソッド
「弊社の新商品なら、ご自宅でも、レストランと同じ出来たての豆腐を作ることができます! 製造時間は10分間ほどですので、レストランや旅館であれば、お客様の目の前で豆腐を実演で仕上げられて、エンタメ性も抜群です。豆乳は国産大豆を使用して…」
これはある食品機材メーカーM社が、展示会でプレゼンした時のセールス文句である。こうした、自社製品の良さをすべてアピールするセールスはよく見る。しかし、展示会では「面白いですね」と興味を持たれたものの、商談には至らなかった。
コンサルティングをした私は、「メッセージの削ぎ落としが必要」と判断、次のように改善した。
「老舗豆腐屋の味を店でも家でも10分間で」
M社は、この18字のメッセージに絞り込んだプレゼンとセールス活動によって着実に売上を伸ばし、現在では世界28カ国に進出している。
「20字にメッセージを絞り込む」
これこそが「伝える」カギである。
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「伝えたいことを、どんな相手にも伝える」
私が編み出したその方法が、「20字で語る」ブレイクスルーメソッドである。このメソッドの基本ルールをいくつか紹介しよう。
伝えることは1つに絞る
どんなスピーチでもプレゼンでも、この1点が聞き手に伝わってほしいというメッセージがあるものだ。その「たった1つの大事なメッセージ」を、「ワンビッグメッセージ」と呼ぶ。