2020年8月号掲載
内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法
Original Title :Quiet:The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking
- 著者
- 出版社
- 発行日2020年5月20日
- 定価990円
- ページ数238ページ
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著者紹介
概要
“孤独”こそが創造性を育む ―― 。進化論、ゴッホのひまわりの絵、パソコン…。偉大なアイデアや美術、発明は、物静かで思索的な人々が生み出した。本書は、これまであまり注目されなかった内向型の強みを明らかにするとともに、外向型の問題点を指摘する。成功する人=外向型という見方を覆した、全米ベストセラー。
要約
これほど違う2つの性格
私たちの人生は、性別や人種だけでなく、性格によっても形づくられている。
そして、性格の最も重要な要素は、「内向型」「外向型」という2つの性格タイプだ。
このどちらに位置しているかが、友人や伴侶の選択や会話の仕方などに影響をもたらす。どんな職業を選び、その道で成功するか否かを左右する。運動を好むか、不倫をするか、優秀なリーダーになるか、といった様々な性質を決定づける。
この2つの性格タイプの歴史は、有史以前にまで遡れるとする進化生物学者もいる。
なぜ“隠れ内向型”が多いのか?
だが今日、社会が求める性格タイプはごく狭い範囲に設定されている。成功するには大胆でなければならない、幸福になるには社交的でなければならないと、私たちは教えられる。
そして、私たちはアメリカを外向型人間の国家として見ている。だが、それは真実ではない。どの研究を見ても、アメリカ人の3分の1から2分の1は内向型である。
もし、この統計に驚きを感じるのなら、それはたくさんの人が外向型のふりをしているからだ。“隠れ内向型”は、ひっそりと生息している。
多くの内向型がそれを隠しているのには理由がある。私たちは、外向型の人間を理想とする価値観の中で暮らしている。つまり、社交的で常に先頭に立ち、スポットライトを浴びてこそ快適でいられる、と多くの人が信じているのだ。
内向型が偉業を達成
内向性は、生真面目さ、内気といった性格とともに、現在では二流の性格特性とみなされている。
だが、外向型を理想とする考えを鵜呑みにするのは大間違いだ。進化論からゴッホのひまわり、そしてパソコンに至るまで、偉大なアイデアや美術や発明の一部は、自分の内的世界に耳を傾ける物静かで思索的な人々によるものだ。
内向型の人々がいなければ、どれも存在しえなかった。