2021年9月号掲載
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
Original Title :THE LIKE SWITCH:An ex-FBI agent's guide to influencing, attracting, and winning people over
- 著者
- 出版社
- 発行日2019年9月15日
- 定価814円
- ページ数295ページ
※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。
※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。
著者紹介
概要
長年、初対面から信用を得て、多くのスパイを寝返らせてきた元FBI捜査官が、人に好かれ、そして意のままに動かす ―― 「心を支配する」方法を伝授する。知らない人に近づく時は眉を上げる。アイコンタクトは1秒以下に。単語よりも口調に注意する…。人間関係を円滑にするための実践的コミュニケーション術が満載の書だ。
要約
人に好かれる公式
人間は社会的動物である。ゆえに私たちは、生来、他者を求めるようにできている。
そう聞くと、人と親しくなるのは簡単なことのように思うかもしれない。だが、信頼関係はおろか、ごく初歩的な対人関係さえ築けず、孤独感にさいなまれている人の数が年々増加している。
ソーシャルメディアの台頭で、人と顔をあわせ、社交生活を楽しむことが難しくなっている。特に初対面の人と接するのは容易ではない。
だが、科学的根拠に基づくテクニックを活用すれば、たちどころに好感をもってもらえる ―― 。
〈人に好かれる公式〉の4つの要素
〈人に好かれる公式〉というものがある。これは、次の4つの要素で構成されている。
近接+頻度+持続期間+強度=人物の好感度
「近接」は、相手との距離感である。そばにいる回数が増えれば、相手はあなたのことを好きになりやすい。
「頻度」は、相手と接触を重ねる回数で、「持続期間」は、相手と一緒に過ごす時間の長さだ。
「強度」とは、言葉で、あるいはしぐさや態度などで、相手の望みをかなえる程度を指す。
過去の人間関係について振り返ってほしい。これまでの人間関係は、人に好かれる公式によって構築されてきたことがわかるはずだ。
うまくいかない関係は〈公式〉で修復できる
この公式は、今の人間関係の改善にも有効だ。例えば、結婚して数年が経過して関係が悪化している夫婦の場合、それを自覚していてもどうすればいいのかわからないことも多い。こうしたケースでは、公式の要素を1つずつ検証するといい。