1998年8月号掲載
人生を変える80対20の法則
Original Title :THE 80/20 PRINCIPLE:The Secret of Achieving More with Less
- 著者
- 出版社
- 発行日1998年6月1日
- 定価1,760円
- ページ数283ページ
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著者紹介
概要
「成果の80%は、20%の時間で得られる」。イタリアの経済学者、ヴィルフレード・パレートが発見した基本原理から導き出された「80対20の法則」は、最小限の努力で、最大限の効果が上げられる、とする法則である。これは、ビジネスはもちろん、人間関係、投資、家庭など、様々な面で応用可能だ。本書では、成功と幸福をつかむ上で、この法則をどう活かせばよいか、その具体的な方法を伝授する。
要約
「80対20の法則」とは何か?
「80対20の法則」とは、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則である。
例えば、あなたが成し遂げる仕事の80%は、費やした時間の20%から生まれる。
投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、必ず不均衡が生じ、その不均衡の割合が「おおよそ80対20」になるのである。
ビジネスで言えば、通常、売上の80%を占めているのは、20%の製品、20%の顧客である。
社会を見ると、犯罪の80%を20%の犯罪者が占めている。家庭を見ると、カーペットの擦り切れる場所の80%は20%の部分に集中している。
この法則の基本原理は、1897年にイタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートが発見した。そのため「パレートの法則」とも呼ばれる。
80対20の法則の定義
前述の通り、原因と結果、投入と産出、努力と報酬の間には必ず不均衡が生じる。
通常、原因と投入と努力は、次の2つのカテゴリーに分けられる。
-
- ・ほとんど影響力がない多数
- ・圧倒的な影響力を持つ少数
従って、原因と結果、投入と産出、努力と報酬の関係は通常、不均衡になるのだ。
この不均衡を数量的に測定すると、比率は約80対20になる。だが、これはあくまでも目安だ。
製品の30%が利益の80%を生むこともあれば、製品の10%が利益の80%を生むこともある。つまり、両者の合計が100になるとは限らない。