2008年11月号掲載
ナポレオンで仕事上達
- 著者
- 出版社
- 発行日2008年9月10日
- 定価776円
- ページ数212ページ
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著者紹介
概要
闘うメンタリティ、タフに仕事をこなす力、スピードと戦略 ―― 。現代のビジネス社会では、この“ナポレオン的”な能力が不可欠だと著者は言う。与えられた仕事をこなすだけでは駄目で、誰もがマネジメント力を持ち、戦略的に動く必要があるからだ。では、ナポレオンはいかに仕事をしたのか。彼の遺した言葉を引きつつ、その仕事術を伝授する。
要約
ナポレオンの仕事術
戦争を指揮する能力とは、自分の持っている武力、資源、相手の戦力など様々な要素を分析して総合的に判断し、最も優れた戦い方として1つの判断をまとめ上げることだ。
情報を入手し、戦略を立て、チームを指揮し、彼らを動かして勝負に出る ―― ナポレオンの実践していたことは、現代のビジネスに非常に近い。
現代は誰もが戦略的に動かなくてはならない時代であり、チームや組織の中で、仕事も自分もマネジメントしていく力が求められている。
闘うメンタリティ、タフに仕事をこなす力、スピードと戦略 ―― ナポレオンの仕事術に学び、「小さなナポレオン」的意識で仕事に取り組まねば、有用な人材であり続けることはできない。
ナポレオンも最初は仕事が退屈だった
ナポレオンは、「仕事こそ私の本領とするところだ。私は仕事をするように生まれついているのだ」と、自伝で語っている。
彼は通常4年かかる士官学校を1年足らずで終え、16歳で砲兵少尉となった。だが、駐屯地に赴いてすぐ嫌気がさす。仲間がダンスだ、社交界だという毎日を過ごしていたからだ。社交的なことが苦手な彼には、駐屯生活が退屈でたまらない。
しかし、そこで「こんなはずではなかった」と辞めていたなら、皇帝ナポレオンはなかった。
ナポレオンは、自分の置かれた状況の中で、没頭できることを見つけ出した。それが勉強だ。
「ここでは、刻苦勉励以外に逃げ場がない」と、ひたすら本を読みまくった。この時の圧倒的な勉強量が後の財産になっていく。
このように、自発的に何かに没頭するということは、上達において重要な条件だ。
達成感とやる気を高める自主回路を持つ
何かを好きになって上達していくパターンの1つに、他人からの賞賛を媒介として好きになるというケースがある。