2012年4月号掲載
プロフェッショナルの働き方
- 著者
- 出版社
- 発行日2012年2月3日
- 定価880円
- ページ数198ページ
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著者紹介
概要
突然の企業破綻、事業撤退など、21世紀の職場では、想定外の変化が当然のように訪れる。こうした中で、生涯、第一線で働き続けるために必要な「プロフェッショナルの働き方」を、人事・組織論の第一人者が説いた。専門性の高い技能を持ち、自律的に行動する ―― このような本当のプロフェッショナルになるための条件が、様々な事例とともに示される。
要約
生涯第一線の時代
「何のために働いているのか」。この問いに、あなたは明確に答えられるだろうか ―― 。
プロフェッショナルという働き方
一体どれだけの人が働くということの意味を自覚しているのか。それを知るため、約7000人のビジネスパーソンへのアンケート調査と、同じく約115人のインタビューを行い、結果を分析した。
私が最も驚いたのは、40代の人たちの意識だ。この世代は働き盛りであるにもかかわらず、自分が何のために働いているかをきちんと考えている人の割合が、他の世代に比べ明らかに低いのだ。
現在の40代は、日本経済がバブル景気にわいていた真っ最中に入社しているためボリュームが大きく、どの会社でも過剰感が強い。
幹部に昇格できるのはごく一部だ。専門職に就いている人も、特殊な技能を持った真の意味での専門職となると、ほとんどの人は該当しない。
管理職にもなれず、専門職としてもつぶしがきかない、それでもあと20年は働かねばならないとしたら、一体どうすればいいのか。それには、顧客や会社に対し価値を生み出し、かつイキイキとした日々が送れる働き方を考えるしかない。
その1つの答えが、「プロフェッショナルという働き方」である。
ピラミッド組織から自律組織へ
プロフェッショナルとは、高度な専門性を活用し、個別性が高い問題に対して創造的に価値を生み出す職業などを指す。例えば、医者や弁護士だ。
一方、組織で働いている人でも、専門性の高い技能を持ち、自律的に行動できるなら、その人は広義のプロフェッショナルといえる。
そして現代は、そういうプロフェッショナルとしての働き方ができる人が求められているのだ。
なぜか。理由の1つはビジネスモデルの変化だ。