2013年8月号掲載

「一緒に仕事できて良かった!」と部下が喜んで働くチームをつくる52の方法

Original Title :ALL IN:How the Best Managers Create a Culture of Belief and Drive Big Results

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著者紹介

概要

優れたチームをつくり、好業績を導き出すためのカギとは? 世界規模の調査会社が行った、高業績企業25社(社員数30万3000人)の分析結果によれば、答えは「企業文化」。魅力的で収益力の高い職場をつくるには、社員に心から支持される“強力な企業文化”が欠かせない。それをどう築けばよいか、有名企業の各種事例を紹介しつつ、ノウハウを明かす。

要約

高業績のカギは「企業文化」

 現代のマネジャーは、企業の競争優位は社員から生まれることを知っている。

 だが、社員に会社の戦略を支持してもらい、目覚ましい成果が出るように、さらなる努力をしてもらう方法を理解している人は少ない。

 リーダーやマネジャーの努力が足りないわけではない。彼らは精一杯の努力をしている。しかし十分な結果が出ていないのが現状である。

 大半の組織においては社員の愛着心(エンゲージメント)は上昇せず、イノベーションの件数も伸びていない。つまり、リーダーやマネジャーの努力以外に何かが必要なのだ。

 それは「企業文化」である。企業文化が明確で、ポジティブで、力強いものであれば、社員は会社の考え方を支持し、自分たちの仕事の重要性を理解するだろう。そうした熱意とエネルギーは、香水のように組織全体を包み込む。

 世界規模の調査で知られるタワーズワトソンが「高業績企業の内部はいかに機能しているか」を調べた大規模調査がある。

 同社は、2009~10年の2年で700社800万人分のデータを集積し、高業績を誇る25社(社員数30万3000人)を抽出した。これら25社の財務成績は、競合他社に2~3倍の差をつけていた。

 どうしてそれができたのか。調査の結果、次のような大きな発見があった。

  • ・企業文化が、会社へのコミットと高いレベルの社員の愛着心を創出していた。
  • ・企業文化が、生産性と職務遂行をサポートする環境を整え、社員が活躍を支援されていると思えるようにしていた。
  • ・企業文化が、社員が仕事を通じて幸福感とやる気を感じられるように活気づけていた。

 そして、3要素全てが高い企業は、2009~10年の不況期でも、営業利益率は平均27.4%だった。

 

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