2014年1月号掲載
[新訳] 信念の魔術 人生を思いどおりに生きる思考の原則
Original Title :MAGIC OF BELIEVING
著者紹介
概要
原著の刊行は1948年。以来、世界中で読み継がれ、「心の底から思えば必ず叶う」というシンプルなメッセージが、人々の人生を成功に導いてきた。その名著が新訳で蘇った。米国の実業家である著者が、危機に陥った会社を再建しようと暗中模索する中で会得した実践哲学 ―― 潜在意識を活用して願いを現実のものとする方法が、わかりやすく説かれる。
要約
「信念」は願いを果たす原動力
「できると信じればきっとできる」という言葉を耳にしたことがあるだろう。信念は、あなたの願いを果たすための原動力である。
あなたが病気だとして、心の底深く「きっと治るぞ」という思い ―― 信念が宿っていれば、治る力は強くなる。
人生は思考で作り上げられる
哲学者R・W・エマソンは、「我々の行動の根源は思い ―― 精神である」と言った。
よく考えてみると、私たちの世界は思考によって支配され、外界にあるものの全てはもともと私たちの心の中に存在していたのだ、ということがわかってくる。
結局、二千数百年前に仏陀が言われた通り、「万物は我々の思考の産物」なのだ。
あなたの一生も、あなたの思い ―― すなわちあなたの精神の思考によって作り上げられるものである。つまり、成功の秘訣は外界にあるのではなくて、あなたの持つ「考える力」にある。
スイスの医学の祖といわれた学者パラケルススは、こう言った。
「人間の精神は誰にも表現できないほど偉大だ。もし人間の心を正しく理解するならば、われらにとって地上に不可能はないはずである。信念の力によって想像は促され、意志は完成される」
この言葉は、再読して味わう値うちがある。
私が指摘したいのは、単に一生懸命に働いても、これというような成功を成しとげられぬ人々が多いことである。ただ精一杯働くということ以外にも、もっと大切な何かが必要なのだ。
その何かこそ、「創造的なものの考え方」と「それを成しとげられるという信念」である。