2016年12月号掲載

何があっても打たれ強い自分をつくる 逆境力の秘密50

Original Title :SECRETS OF RESILIENT PEOPLE:50 Techniques to be strong

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著者紹介

概要

副題「何があっても打たれ強い自分をつくる」。そのカギを握るのが、近年注目を集める「レジリエンス」だ。困難な状況に直面してもすぐ立ち直り、適応し、成長する能力である。生まれつき備わった人もいるが、習得し、強化することができるという。充実した仕事、生活のために必要な、この“逆境力”の身につけ方を指南する。

要約

「レジリエンス」を強化するには

 「この世はすべての人を苦しめる。そして、その苦しんだ場所で強者となれる者もいる」

アーネスト・ヘミングウェイ

 何らかの力を外界から受けた時、それにどう反応するかは人によって様々だ。誰かから軽くひじ鉄をくらっただけで自尊心が傷つき、仕事の成績が一気に低下してしまう人もいれば、数々の嵐に遭遇しても相変わらず有能ぶりを発揮し、健康で幸福な生活を満喫している人もいる。

 大きな重圧がのしかかった時、上手に切り抜けるだけでなく、力強く成長する。これを「レジリエンス(逆境力・立ち直る能力)」という。

 レジリエンスは誰でも習得し、開発し、強化できる。その方法としては、次のようなものがある。

失敗を糧に前進し、後退しない

 失敗した時、いつまでもくよくよと後悔し、自分の過去の決断を責めることもできる。だが、同じ過ちを繰り返さないよう、失敗を糧にして「前進する」ことに意識を集中することもできる。

 レジリエンスを身につけるには、自分の失敗に向き合わなければいけないが、必要以上の注意を向けてはならない。失敗について考え直すのは一度だけ、それも短時間で切り上げよう。

 なぜ目的を達成できなかったのか、何を改善できるのか、次はどんなアプローチを試すべきか。少し時間をとって、それらを書き留めよう。そして、また前進しよう。

うまくいっていることに目を向ける

 航空機のパイロットの訓練生は、緊急事態の時、何が機能しなくなったのかではなく、まだ機能しているシステムをすばやく把握し、どれを使えば安全に着陸できるかを判断するように教えられる。

 過去(すでに起こったこと)から将来(次に起こり得ること)へ迅速に意識を切り替え、事態を分析したり自分を責めたりしている場合ではない、という事実を叩き込まれるのである。

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