2017年1月号掲載
米海軍ネイビーシールズ式 STRONGER 「超一流のメンタル」を手に入れる
Original Title :STRONGER:Develop the Resilience You Need to Succeed
- 著者
- 出版社
- 発行日2016年11月1日
- 定価1,760円
- ページ数269ページ
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著者紹介
概要
米軍の特殊部隊などを調査した心理学者らが、成功者が持つ「超一流のメンタル」について解説する。「能動的な楽観主義、決断力と行動力、道徳的な指針、粘り強さ、周囲のサポート」。この5つから成る“レジリエンス”(逆境から立ち直る力)を備えれば、極度のストレスやプレッシャーを跳ね返し成功できるという。
要約
「能動的な楽観主義」を手に入れる
アメリカという国は、これまでほぼ絶え間なく戦争をしてきた。そのためなのか、自殺やPTSD(心的外傷後ストレス障害)が多いが、すべての人がそうなるわけではない。
そこで私たちは、軍隊の精鋭を集めた特殊部隊を調べることにした。彼らには強力な「レジリエンス」(挫折や失敗から何度でも立ち上がり、成功するまで粘り強く挑戦を続ける力)がある。それには、何か特別な秘密があるのではないか。
そして調査の結果、レジリエンスの核となる要素が見つかった。それは、「能動的な楽観主義」「決断力と行動力」「道徳的な指針」「粘り強さ」「周囲のサポート」の5つだ。
能動的な楽観主義とは
では、「能動的な楽観主義」から見ていこう。
楽観主義とは、物事の一番いい面を見る態度のことだ。いつも一番いい結果になることを予想し、最後には必ず善が悪に勝つと信じることだ。
楽観的な人は、未来に希望を持つことができる。だから簡単にはあきらめない。目の前のやるべきことに集中し、成功に向けて努力できる。
楽観主義には2種類ある。「受動的な楽観主義」と「能動的な楽観主義」だ。
受動的な楽観主義者は、物事がよくなることを願い、そうなることを信じる。しかし、ただ願ったり信じたりするだけの人は、状況をコントロールするのをあきらめ、成り行きに任せている。
対して能動的な楽観主義者は、自分の力で状況を改善するために行動を起こす。なぜなら、自分には物事をいい方向に変える力があると信じているからだ。彼らは逆境の中にチャンスを見る。だからこそ、問題を効果的に解決することができる。
能動的な楽観主義は危機を乗り越えられる
人の能動的楽観主義が本物か否かは、危機の時の態度を見ればわかる。本物はリスクを恐れない。
例えば、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー。