
「「人新世」代表地にカナダの湖 大分の別府湾は落選」。
先日、日本経済新聞を読んでいると、こんな見出しが目に留まりました。記事の内容は、国際学会「国際地質科学連合(IUGS)」が20世紀半ばからの地質年代を新たに「人新世(じんしんせい)」とすることを提案し、この時代の始まりを示す地質学的証拠の代表地としてカナダのクロフォード湖を選んだ、というものです。別府湾は代表地の候補の1つとされていたものの、惜しくも落選しました(日本経済新聞電子版2023年7月12日)。
地質年代とは、46億年の歴史を持つ地球の時代区分のこと。恐竜の話題でよく出てくるジュラ紀や白亜紀などが知られており、現在は新生代第四紀の完新世にあたります。近年、地層の分析により、1950年ごろから人類の活動規模が大きくなり、地球環境に大きな影響を与えていることがわかってきました。そこで、完新世とは区別し、1950年ごろ以降を人新世とすべきだという提案がなされているのです。
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