2001年3月号掲載

急がない! ひとりの時間を持ちなさい

Original Title :Stopping:how to be still when you have to keep going

急がない! ひとりの時間を持ちなさい ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

現代社会はあまりに多忙である。仕事に追われ、イライラする人も少なくない。これを解消するには、まず「立ち止まる」ことが肝心だ。1分でも1秒でもいい。立ち止まり、「何もしない時間」を作れば、生活に余裕が生まれ、自分にとって本当に重要なことが見えてくる。本書はそう説き、1人の時間を持つことの大切さを教える。

要約

超特急列車から降りる

 「もうたくさん!」。あなたは時々、このような気分になることはないだろうか。

 現代人は皆、「もうたくさん病」にかかっている。やるべきことが多すぎる、仕事の量が多すぎる…。加えて、現代社会は、素早い反応を要求される電子メール的世界だ。たいていの人は「生活のペースが速すぎる」と感じている。

 「もうたくさん!」という状態になった時、今までなら切り抜ける方法が2つあった。「詰め込む」ことと「切り捨てる」ことである。

 「詰め込み」とは、限られた時間内に、これでもかこれでもかと活動することだ。かつては、この詰め込み法は成功した。だが今や、そのやり方は通用しない。やるべきことが、どうにもならないほどぎゅう詰めになってしまったからだ。

 「切り捨て」は、何か新しいことを始めるために、今までやっていたことをやめることだ。私たちは、余分な仕事をするためにランチを早めに切り上げたりする。だが、これにも限度がある。もう切り捨てるものがないのだ。

 今、学ばねばならないのは、全く新しい攻略法だ。私はそれを「立ち止まること(ストッピング)」と呼んでいる。

何もしないでいよう

 「立ち止まる」とは、自分本来の姿を思い出し、自分本来の姿を十分に自覚するために、一定期間(1秒間~1カ月間)できるだけ何もしないことである。

 誤解しないでほしいのは、立ち止まるといっても、その目的はあくまでも「前進すること」だ。

 ごく短い時間でもいい。動きを止めて休んでみるだけで、自分にとって大事な事柄を再確認できる。自分にとって本当に重要なことを絶えず思い起こすようになれば、自分が本心からやりたいことは何か、どのように活動したいのか、それがわかるようになるのだ。

バランスのよい生活をしよう

 立ち止まることは、今までの考え方ややり方とは正反対だ。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方 小さく、速く、多様に、しなやかに

稲垣栄洋 亜紀書房

幸福なる人生 中村天風「心身統一法」講演録

中村天風 PHP研究所

「死にざま」こそ人生 「ありがとう」と言って逝くための10のヒント

柏木哲夫 朝日新聞出版(朝日新書)