2004年9月号掲載
面白いほど成功するツキの大原則
著者紹介
概要
不確定要素であり、偶然の産物と考えられてきた「ツキ」。しかし著者は「ツキこそ実力だ」と断言し、脳を切り替えることでツキを呼び込めると説く。「頭のいい人間は成功できない」「ビジネスマンは『中身』より『評判』」など、常識を覆す成功法則が続出するが、読んでみるとどれも納得させられる。努力偏重の価値観にパラダイム・シフトを迫る1冊。
要約
ツキこそ正真正銘の実力だ!
成功者になるために一番大切なもの —— それは「ツキと運」である。
「ツキも実力のうち」なのではない。「ツキこそ実力」なのだ。その人の才能や能力を開花させるのは、ツキ以外の何ものでもない。
頭の回転が速い、巧みな交渉能力がある、英語が話せる…などの能力を持ちながら、成功できずに一生を終える人間はゴマンといる。つまり、無能だから成功できないのではないのだ。「実力」とは、ツキと運の積み重ねなのである。
では、自分にはツキがあるのかないのか?
それは次の質問をしてみると、わかる。
- ・「今までの人生はツイていた」と思う
- ・今、「自分はツイている人間だ」と思える
- ・自分のまわりに、「ツイている人間」がいる
- ・自分は、「社員または部下にツイている」と思う
- ・自分は、「ツイている人」と付き合っている
5つの質問全てに「イエス」と答えられたら間違いなくツキがある。そして、人口の1%しかいない「成功者」の仲間に入っているといえる。
「バブルが弾けて、日本経済は振るわない。そんな時にツイているなどと思えないのは当然だ」と思う人もいるかもしれない。しかし、それがツキを呼び込めない人間の典型なのである。
99%の人間は、何かあるとすぐにマイナス思考になり、「ツキがない」「運が悪い」と考える。しかし1%の成功者は、どんなに不遇の時代にあっても、「自分はツイている人間だ」と思えるという、不思議な特技を持っている。
成功者に共通する4つの特徴
ツキを呼び込む基本は、「自分自身を知ること」と「成功者のマネをすること」である。
必死で頑張っても成功できないのは、自分の問題に気づかないからである。「頑張る」とは見方を変えれば、自分の方法に固執することだろう。