2008年5月号掲載
ウェルチ リーダーシップ・31の秘訣
Original Title :GET BETTER OR GET BEATEN!
- 著者
- 出版社
- 発行日2001年1月5日
- 定価660円
- ページ数251ページ
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著者紹介
概要
「選択と集中」「ワークアウト」「フラット型組織」等々、企業経営における画期的なアイデアを次々に打ち出し、GEのCEOとして活躍したジャック・ウェルチ。知らぬ人のいない、この偉大な経営者の経営改革の手法、そしてリーダーシップの真髄を、彼の言葉を引用しつつわかりやすく解説した書である。リーダーシップのあり方を考える時、得るところの多い1冊だ。
要約
ウェルチのリーダーシップ
過去、何度も「CEO・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたジャック・ウェルチ。米国のCEOなら誰でも、彼にあやかりたいと思う。
1981年に250億ドルだったGEの売上高は、93年に606億ドルに達した。ウェルチの経営理念がいかに正しかったかは、その業績が証明している。
彼の経営理念から学ぶべきことは数多い —— 。
手遅れになる前に、改革する
ウェルチが唱える経営理念の中で最も重要なものが、「手遅れになる前に、改革せよ!」だ。
1981年にCEOに就任したその日から、彼は一貫して改革の旗を掲げてきた。
80年代初め、ビジネスの世界は大きく変わりつつあった。ハイテク産業が急成長し、世界的に競争が激化した。製品の質も急速に向上する。そうした動きがかつてないスピードで進行していた。
他の企業のトップは、新しい時代が来ることをなかなか理解できなかった。そんな中、改革は不可避だと、いち早く気づいたのがウェルチだった。そして、GEを大きく変えるチャンスだと思った。
そう考えたのは、もう1つの重要なビジネスの原則を知っていたからだ。その原則とは、「現実を直視し、ひるむな!」である。
現実を直視しなければ、競争に勝つことはできない。現実に目をつぶる企業は、必ず負けるのである。
ナンバー1かナンバー2を目指す
ウェルチは、80年代はインフレが最大の敵になり、世界的に経済成長が鈍化すると予測した。
そして、次のように考えた。