2008年10月号掲載
「公文式・読み聞かせ・バイオリン」で子どもは天才に育つ! こうしてわが子はオックスフォード大学に入った
著者紹介
概要
「勉強しろ」と一度も言わず、ゲームも漫画もOKで、オックスフォードへ ―― 。特別な教育を何ら施すことなく、息子を区立小学校からイギリスの名門大学に合格させた著者が、自らの子育てを振り返る。紹介される子育て、家庭学習の方法は、教育のプロではない父親が、愛情を持って子供と接する中で生まれたもの。お金もかからず、どんな家庭でも実践可能だ。
要約
勉強よりも先に教えるべきこと
勉強ができる子になるかどうかは、10歳前後、つまり小学生まででほぼ決まる。
10歳頃までに自ら勉強に取り組む習慣を身につけた子供は、中学・高校や大学進学に際し、受験勉強と、入学後の勉強を自ら進んでやるものだ。
では、好奇心旺盛で貪欲に知識を吸収する、そんな子にするには、具体的に何をすべきなのか?
お出かけした数だけ、子供の可能性は広がる
まず、子供になるべく多くの刺激を与えることだ。色々なところに連れて行き、色々なものを見せ、感じさせる。こうして早い時期から多くの刺激を与えることで、将来その子が好奇心というアンテナをたくさん立てられるようになる。
お金をかけずとも、様々なところに子供を連れて行く方法はある。例えば電車の1日乗車券を利用し、見たことのない景色を楽しみ、興味のある駅があれば降りてみる。これでも子供は大満足だ。
子供を職場へ連れて行こう!
大人が働く姿は、子供にとってかっこいい。かっこいいところを見せておくと、大人になることや職業人になることに夢を抱く。
筆者の勤めていた英国のある銀行では、月に一度、子供を連れて来てもよい日がある。これは実に良い習慣で、子供が仕事というものを知る上で一番の教材になるのは、やはり親の職場だ。
時には子供を職場へ連れていき、職業人としてプロの顔も見せるといい。
スキンシップを深める
良好な親子関係は、勉強に限らず、子供の人格形成にも良い影響を与える。
もっとも、突然「仲良くしよう」と迫っても、子は拒絶する。だから小さい頃から、スキンシップを積み重ねることが必要だ。例えば、娘なら髪を結ってあげ、息子なら爪を切ってあげる。
質より量で、大きなスキンシップ1回より、小さなスキンシップ10回の方が効果は高い。