2009年5月号掲載
コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ
- 著者
- 出版社
- 発行日2009年3月30日
- 定価814円
- ページ数229ページ
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著者紹介
概要
資格試験の勉強、ダイエット、禁煙…。これらが長続きしないのは、精神力が弱いためではない。習慣を仕組み化し、マネジメントするコツを知らないからだ。こう語るコンサルタントの著者が、三日坊主を脱するための、そのコツを伝授。「見える化」「ランドセルサイクル(前倒しの準備)」「愚直さ」の3つを柱とする、ユニークな“習慣マネジメント術”を解説する。
要約
習慣をマネジメントする
かつて、スポーツ、芸術、技能などの分野で、「アマチュアなど全く寄せつけないプロフェッショナル」たちが、いかにして形成されたのかについての調査が行われたことがあった。
その結果、プロフェッショナルの多くは皆、ある特殊な時間を共有していることがわかった。
その時間とは、1万時間。彼らは例外なく少なくとも1万時間、そのことだけに集中し、たゆまぬ努力をしていた時期があったのだ。
世の中に、近道をして成功した人間など、1人もいない。成功する唯一の方法は、努力を継続することだ。すなわち「努力の習慣化」である。
では、どうすれば努力を習慣化できるのか?
習慣化の第1段階は、目的・目標・手段の一体化
習慣とは「仕組み」である。
いつも三日坊主で何かが終わってしまうのは、精神力が弱いからではない。習慣を仕組み化し、仕組みを回していくための「マネジメントのコツ」が掴めていないからだ。
習慣をマネジメントするためにまず、前提として踏まえておきたいのは、「人は習慣化する必要性を強く感じているもの以外は、習慣化することができない」という事実である。
また、なぜその習慣を身につけたいのか、どういう姿になりたいのか、どういう習慣にしていくのか、という習慣化の「目的」「目標」「手段」が曖昧でも、習慣化には失敗する。
「いつか海外旅行に行くかもしれないから、英会話を勉強しよう」。こういった曖昧な動機では、新しい習慣づくりは長続きしない。
さらに「手段そのものが好きになれる」ことも、習慣をマネジメントするためのポイントである。