2009年10月号掲載
選ばれるプロフェッショナル クライアントが本当に求めていること
Original Title :CLIENTS for LIFE
- 著者
- 出版社
- 発行日2009年7月30日
- 定価2,200円
- ページ数347ページ
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著者紹介
概要
弁護士、会計士など、“クライアントを持つ”プロフェッショナルは、今日、専門知識があるだけでは、先方の満足を得られない。優れたプロフェッショナルは、相手との関係を深め、「真にクライアントのためになること」を行って、大きな信頼を得ている。そんな真のプロフェッショナルになる上で必要な7つの特質を明らかにするとともに、その高め方を示す。
要約
クライアントは何を求めているか
偉大な指導者や成功を収めた人の背後には、優れたアドバイザーがいる。例えば、アレクサンダー大王の助言者は、哲学者アリストテレスだ。
現代では、哲学者などに代わり、経営、法律、会計など、様々な領域でサービスを提供する500万人を超すプロフェッショナルがいる。
彼らは、全体で年間5000億ドルを超える収入を生み出し、世界最大の産業の1つとなっている。
だが、こうした職業が大きく成長しているにもかかわらず、多くのクライアントが、彼らの助言の質や振る舞いに不満を持っている。なぜか?
その理由の1つは、「クライアントが何を望み、こちらがどう振る舞うべきか」を、多くのプロフェッショナルが真に理解していないことだ。
例えば、プロフェッショナルはよくこう言う。
「私の仕事は答えを提供することである」「ある特定分野での専門性をできる限り高め、その分野で名前を売ることが大切だ」…。
逆に、クライアントは次のように言う。
「本当に優れたプロフェッショナルは、良い質問をしてくれる。解決策を提供してくれるのではなく、解決できるようにしてくれることが多い」「最高のビジネス・アドバイザーは、業界知識だけでなく、幅広い知識を有している」…。
つまり、多くのプロフェッショナルは答えを出すことにとらわれ、自分は「専門家」だと認識し、優れた分析をし、専門特化することに励んでいる。
それに対してクライアントは、適切な質問をし、幅広い知識を提供し、大局的な考え方を示してくれることを望んでいるのだ。