2010年10月号掲載
社長になる人はなぜゴルフがうまいのか? あなたが変わる最強の集中力
著者紹介
概要
著者の西田氏は、北京五輪で優勝した日本の女子ソフトボールチームのメンタルトレーナーを務めた人物。わが国のメンタルトレーニング指導の第一人者である氏は、ゴルフの上手な経営者は仕事もできるという。そうした人は、仕事にもゴルフにも“集中力”を発揮し、本気でのめり込むからだ。本書は、そんな彼らの脳の仕組みを解明し、集中力を高める方法を指南する。
要約
ゴルフの上手な社長の共通点
経営者の人たちとゴルフを一緒にするうちに、あることに気づいた。
それは、シングルの腕前を持つ経営者は皆、ビジネス手腕も抜群だ、ということである。
そして彼らには、4つの共通点があった。
①大きな夢を信じる力を持っている
まず、彼らは大きな夢を持ち、それが叶うと信じ込んでいる。
スポーツの世界でもビジネスの世界でも、ことあるごとに“精神力”の大切さが取りざたされる。だが、本当に重要なのは、実は「成信力」だ。
成信力とは、「成」功を「信」じる「力」。
ゴルフのうまい経営者たちは、アマチュアゴルファーにとっての頂点、「シングルプレーヤー」を当然のように目指す。
そして、「業界トップシェアを獲得する」といったビジネスでの成功に対しても、「俺ならできる!」と、自分の成功を信じ込んでいる。
②物事を「詰める力」に長けている
もちろん、ぼんやりと夢を見ているだけでは、ただの誇大妄想だ。では、彼らを単なる空想家ではなく、成功者にしたものは何か?
「詰める力」である。これは、問題点を発見し、分析して詰めるという力で、ゴルフのうまい経営者たちはこの力が抜きん出ている。
右脳・左脳でいえば、成信力のもとである、成功した自分をイメージする能力は右脳の役割で、 「詰める」という論理的な作業をするのは左脳だ。