2010年11月号掲載
「Why型思考」が仕事を変える 鋭いアウトプットを出せる人の「頭の使い方」
- 著者
- 出版社
- 発行日2010年9月1日
- 定価880円
- ページ数238ページ
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著者紹介
概要
世のビジネスパーソンには、自分の頭で考えず、上司の指示通りに行動する人と、上司の意図を考え、指示以上の行動ができる人がいる。著者は、前者のような思考停止状態を「What型思考」、後者のような物事の本質に迫る思考を「Why型思考」と命名。様々なビジネスシーンにおけるWhat型とWhy型の違いや、Why型の思考力を鍛えるための習慣などについて説く。
要約
「Why型思考」とは何か?
「もっと考えて仕事をしろ!」
この言葉は、恐らく日本中の上司と部下の間で交わされる言葉のトップ3に入るだろう。
では、「考える」とは、具体的にどういうことなのか?
「Why型思考」と「What型思考」の違い
「考えること」の特徴は、「考えていないこと」と比較することであぶり出すことができる。
そこで、物事を自分でよく考えることを「Why型思考」と名づけ、その対極としての思考停止型の「What型思考」(「思考」と名はついているが、要は思考停止の状態)との比較によってそのイメージを示すと、次のようになる。
例えば、What型思考の人は、常に「今あるもの」を中心に物事を考える。現状を踏襲し、今あるルールを律儀に遵守する。
一方、Why型思考の人はもっとフレキシブルだ。今あるルールには、もともとそれができた時の背景や目的があるはずで、もし今は違う状況になったのであれば、作り直せばいいと考える。
また、Why型思考の人は、人真似が嫌いである。うまくいった他者の事例を見て、なぜうまくいったのかという理由を考え、自分流にアレンジしたらもっといいものができるはずだと考える。
これに対してWhat型思考の人は、今うまくいっているものをそのまま真似しようとする。
WhyとWhatはどう違う?
今、Why型思考、What型思考に分けたが、では、そもそもWhy、Whatとは何か。
WhyとWhatの文字通りの意味は「なぜ?」と「何?」だが、ここでは少し広い意味で捉える。