2011年6月号掲載
誰も教えてくれなかった 運とツキの法則
著者紹介
概要
「サインレス」「永久不滅ポイント」など、カード業界の常識を覆すサービスを次々に展開し、成功を収めてきたクレディセゾン社長が、運とツキを引き寄せるための秘訣を語る。「『顧客目線』が全ての出発点」「『1番』を目指す」等々の心構え、あるいは成功をもたらす人材の育て方、リーダーシップのあり方など、人生と仕事に勝つ上でのヒントが満載の1冊。
要約
勝運の引き寄せ方
駅の階段を昇ったらちょうど電車が来て、自分が乗ったとたんに扉が閉まった、競合他社が思わぬ凡ミスをしてくれて、大きな契約が取れた…。
小さな幸運から仕事上の大きな幸運まで、運とツキがある時は何をやっても上手くいく。逆に運とツキがない時は、何をやっても上手くいかない。
地球の全てのものは、ニュートンの「万有引力の法則」から逃れることはできない。それと同じように、国家、企業、個人にとっても絶対的な法則がある。それが「運とツキの法則」である。
運とツキの法則が最もよくわかるのが、スポーツや勝負事だ。ゲームの最中に「流れが変わった」という瞬間に出会うことがよくある。あれは、こちらから相手に運とツキが移った瞬間なのだ。
ビジネスもスポーツ同様、必ず運不運がついて回る。ただビジネスの場合、短時間で勝負が決まるわけではない。長い期間、少しずつ積み重ねてきた「運とツキ」が積もり積もって、ふと気づくと思わぬ成功が待っている。
反対に、少しずつ運とツキを失っているのに気づかずにいたら、やがて、にっちもさっちもいかなくなる。ビジネスの勝敗とは、そういうものだ。
だから、ビジネスの世界こそ、運とツキを呼び寄せる法則を知る必要がある。
今、ツイていると感じたらいかにしてそのツキを長続きさせるか、あるいは、今ツイていないと感じたらどう自重するか…。これを知っているかいないかで、ビジネスの勝ち負けが決まってくる。
「勝ちたい」ではなく「勝つんだ」で運とツキが変わる
勝負の分かれ目は、運とツキがどちらにあるかで決まる。運とツキを引き寄せた方が勝ち、手放した方が負ける。
たった1つの判断で、運とツキは簡単に移ってしまうので、1つ1つの行動を大事にして、運とツキを呼び込まなければならない。
では、どんな時に運とツキが変わるのか?