2012年7月号掲載

運とつきあう 幸せとお金を呼び込む13の方法

Original Title :HOW TO GET LUCKY:13 Techniques for Discovering and Taking Advantage of Life's Good Breaks

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著者紹介

概要

運・不運の違いはどこにあるのか? 運の良い人は何を知っていて、何をするのか? 米国人ジャーナリストが、1000人以上の人生を観察して突き止めた、運の良い人が実践する「13の方法」を提示する。運は自在には操れない。だが、「引き際をわきまえる」「『最悪』を想定する」等々、本書で示される教訓に従えば、人生の勝者となる確率を高めることは可能だ!

要約

「幸運なポジション」に立つための方法

 運の良い人と、運が悪い人の違いは何か?

 この答えを見つけるために、1000人以上の人生を観察してきた。その結果、運の良い人は次の「13の方法」を実践していることがわかった。

①「運」と「計画」を区別する

 ウォール街では、こんな悲劇をよく見かける。

 ある投資家が自慢の作戦を携えてマーケットを訪れる。たいていはウォールストリート・ジャーナルに広告を載せているニューズレターなどから仕入れた必勝法の類だ。2、3カ月あるいは1、2年はうまくいくことがあるだろう。投資家は「必勝法をつかんだぞ!」と自信満々になり、次々に無謀な投機に挑み、ついには破綻する ―― 。

 運の悪い人が抱えている問題は、「運」と「計画」を区別できないことにある。

 不運な人の思考回路は同じだ。何度かの成功に気を良くして、成功したのは自分がうまくやったからだと勘違いし、同じ戦術を続ければ成功が続くと考える。そして、最後には必ず失敗する。

 運の良い人はそんな罠に陥るのを避ける。運の良い人は自分が置かれた状況が運によって大きく左右されることをわきまえ、できるだけ身軽でいて、いざという時に逃げられるよう心がけている。

②「人の流れ」に飛び込む

 女優のローレン・バコールは若い頃から数多くの人と親交を持ち、慌ただしく予定をこなす毎日を過ごしてきた。カーク・ダグラスも同じだ。もしも、そのように振る舞わなかったら、今日、私たちは2人の名前すら知らなかっただろう。

 若きローレン・バコールは、劇場の案内係のようなパートの仕事をこなし、様々な社交イベントに顔を出すなど、猛烈に忙しい毎日を過ごした。

 そうした中で、ティモシー・ブルックという無名の英国人作家と出会い、彼から女性誌の編集長ニコラス・ガンズバーグを紹介された。そして運よくモデルの仕事が決まり、後日、バコールの写真が誌面に出た。それがハリウッドのプロデューサーの目にとまり、女優としての人生が始まった。

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