2011年12月号掲載
選ばれる人になる34の習慣 チャンスをものにする人は何をやっているのか
著者紹介
概要
組織には、チャンスを与えられ、ステップアップしていく人がいる。その一方、チャンスや抜擢という言葉とは無縁の人も…。その違いは何なのか。キャリアカウンセラーの著者が、組織の中で「選ばれる人」になるための秘訣を伝授。「リアクション上手になる」「自分のココロと向き合う」等々、選ばれる人になるために必要な能力が身につく、34の習慣を披露する。
要約
「選ばれる人」になるには?
あなたは、チャンスに恵まれて、仕事にヤリガイや喜びを感じて毎日を過ごせているだろうか?
もしも今、ヤリガイがない、なぜかチャンスに恵まれないと思うなら、何かが不足していて、「選ばれていない」のかもしれない。
研修やセミナーで、私がよく言うセリフがある。それは、「人生は、毎日がオーディション」。
オーディションなど、モデルやタレントが出るもので、普通の人には無関係と思うかもしれない。だが実際には、経営者は常に「明日のスター社員」を求め、オーディションを開催している。
例えば、新商品開発のプロジェクトを発足する場合、幹部は社内を見渡してプロジェクトリーダーにふさわしい候補者を選び、その人の能力や意欲を探る。そしてある日、辞令が出る。
「○○プロジェクトのリーダーに任命する」
これが、スター誕生の瞬間だ。選ばれた人は、大躍進のチャンスをつかんだのである。
では、どうすれば「選ばれる人」になれるのか。
選ばれる人になるためには、備えておくべき能力があり、それは、次のようなことを「習慣」にすることで、身につけられる。
リアクション上手は、受け取り上手
私は仕事柄、セミナーや研修に参加する人たちを多く見ている。そのうち「誰が伸びるか」「伸び悩むのは誰か」は、セミナーがスタートした瞬間に、すぐに見分けがつく。
伸びる人は、例外なく聞き上手である。