2013年4月号掲載
いま、決める力 ワクワクする未来をつかむ「決断筋」の鍛え方
著者紹介
概要
人生で望む結果を手にするには、行動しないといけない。そして、行動するには「決断」が不可欠。何を食べるか、週末どう過ごすか、あるいは家を買うかどうか。人生は全て決断することで成り立っている。本書では、経営コンサルティングなどを通して、多くの人の決断を支援する著者が、あなたの決断力を診断、決断力を鍛える各種トレーニング方法を紹介する。
要約
「決断メタボ」体質を鍛え直そう
あなたは今までの人生で、「よし、決断しよう!」と思ったにもかかわらず、なかなか決断できなかったことがないだろうか?
決断できない理由。それは、私たちが今まで決断について学んだことがないからだ。学んだことがない以上、決断できないのはむしろ当然だろう。
決断力とは、実は筋肉のようなもの。「決断筋」を鍛えないと、すなわち日常的に決断を行っていないと、どんどん決断筋がたるんでいく。これがたるんでメタボ(決断メタボ)状態になると、決断がどんどんできなくなっていく。
筋肉がトレーニングを積めば鍛えられ、何もしなければ衰えるのと一緒で、たとえ小さな決断でも数をこなせば決断筋が鍛えられて決断力が高まり、次第に大きな決断も行いやすくなっていく。
逆に、決断をしない日々を送っていると、どんどん決断筋がたるんできて、ますます決断できなくなり、人の意見に流されるようになる。
では、決断筋は具体的にどう鍛えればいいのか。基礎的な方法として、次のようなものがある。
・わらしべ長者決断法
「わらしべ長者」とは、ある男が1本のわらしべから物々交換を始め、どんどんと価値の高いものを手に入れていく話である。
実は、決断力にも、似たようなことが言える。すなわち、小さな決断をくり返し行っていると、次第に大きな決断ができるようになるのである。
例えば、「帰り道にいつもと違う道を通る」と決めるなど、何でも構わない。意識的に毎日1つ決断することで、決断筋は日々鍛えられていく。
・公開宣言効果
これは、決断することを周りに宣言し、自分にプレッシャーをかけて決断を実行するもの。
ポイントは、なるべく多くの人に宣言すること。宣言相手が多ければ多いほど効果は高まる。