2014年6月号掲載

ブレイクスルー! 自分らしく生きていくための12の壁の壊し方

Original Title :Breakthrough!:Inspirational Strategies for an Audaciously Authentic Life

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著者紹介

概要

「ブレイクスルー」とは、飛躍的な進歩のこと。本書によれば、ブレイクスルーは偶然の産物で、起きるのを待つしかないというものではなく、誰でも狙って起こすことができるという。その具体的な方法を、ベストセラー作家、医学博士など、様々な分野のエキスパートが体験談を交え、わかりやすく語る。人生を変える可能性のある知恵、方法が凝縮された1冊。

要約

無条件で幸福になる方法

 「ブレイクスルー」とは、突然あっと驚くような気づきを得る体験のこと。一般的には、科学的大発見、宗教的悟り、哲学的発見などを表す言葉である。

 ブレイクスルーは通常、カギになる新たな情報がきっかけでもたらされることが多いが、大切なのは、それまでに問題に関する知識を深めておかないと、ブレイクスルーは訪れないということだ。

 個人のブレイクスルーに関して言えば、自分と同じような問題をすでに克服した人たちの経験や知恵から学ぶことで、新たな知識や経験を得るプロセスを短縮することが可能になる。

 その1つに、作家のマーシー・シャイモフが語る体験談がある。

*  *  *

 当時、私は41歳で、私の人生は何もかも完璧だと思われた。

 子どもの頃、幸福な人生を保証してくれるものは、主に5つあると思っていた。それは、人々を助ける仕事で成功すること、愛情あふれる夫、快適な家、抜群のスタイル、素晴らしい友人の輪だ。一生懸命働き、ついに私はその全てを手に入れた。

 私がさぞ最高の気分に浸っていたことと思われるだろう。ところが、そうではなかった。

 その頃、私が共同執筆した『こころのチキンスープ』が、ベストセラーとなった。私は8000人の女性を前に講演をし、5432冊の本にサインを済ませたところだった。まるで、作家界のロックスターにでもなったような気分だった。

 だが、その夜、ホテルのベッドに身を投げ出すと、涙があふれた。努力し続ければ幸福になれると自分に言い聞かせて前に進むのは、もう限界だった。成功を手にするまでは、1歩前進するたびに自分が成し遂げたことに興奮していたが、高揚感というものは長続きしないものだと気づいた。

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