2018年1月号掲載

TIME TALENT ENERGY 組織の生産性を最大化するマネジメント

Original Title :TIME TALENT ENERGY

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著者紹介

概要

「TIME TALENT ENERGY」。すなわち「時間、人材、意欲」が、企業の競争力の源泉だという。しかし多くの企業は、これら3つの貴重な経営資源を管理できていない、知らず知らずのうちに浪費している、と指摘。いかにすれば時間・人材・意欲をうまくマネジメントし、組織生産力を高められるか、具体的な処方箋を示す。

要約

TIME[時間]

 過去50年近くにわたって、経営者の一番の悩みは資金繰りだった。

 だが、もうそういう時代ではない。今日、資金は豊富にあり、調達コストも安い。資金の配分はもはや競争力の源泉にはならないのである。

 では今、希少性のある経営資源、つまり競争力の源泉とは何だろうか。

 それは、「時間」「人材」「意欲」である。

 時間、人材、意欲の管理がずば抜けている優良企業と、それ以外の企業(下位4分の3)の間には、生産力に雲泥の差がある。企業全体のうち、上位4分の1は、下位4分の3の平均と比べて、生産力が40%も上回っているのである。

 残念ながらほとんどの企業は、社員が勤務時間をどうすごしているか把握できていない。また、社員のやる気を引き出すことにも失敗している。

 では、組織が持つ時間、人材、意欲、これら3つを管理するにはどうすればいいのか。

組織の時間のマネジメント

 前述の通り、ほとんどの企業では、組織の時間の管理に関しては野放し同然だ。電話、メール、会議に幹部が毎日何時間も費やしているにもかかわらず、それを取り締まるルールは皆無に近い。

 こうした労働時間の管理を改善し、大企業病を抑える道はいくつもある。

・資金の投資と同じように慎重に時間を投資せよ

 例えば、スティーブ・ジョブズがアップルを率いていた頃、上位100人の幹部を自然豊かな場所に集め、合宿形式の会議を開いて、翌年度の10大優先事項を考えさせたという。

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