2020年4月号掲載

SUPER MTG スーパー・ミーティング

Original Title :THE SURPRISING SCIENCE OF MEETINGS:HOW YOU CAN LEAD YOUR TEAM TO PEAK PERFORMANCE

SUPER MTG スーパー・ミーティング ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

ミーティングは出席者の時間を奪い、組織を疲弊させてしまいがち。ゆえにたいていの企業は、それを「時間の無駄づかい」「必要悪」などと捉えている。だが、ミーティングの問題を改善し、生産性を上げることは可能だ。そう語る組織心理学者が、自らの研究成果を基に、ミーティングの有効性を高める具体的ノウハウを披露する。

要約

ミーティングをアップグレードする

 ミーティングは組織やチームにとって欠かせない存在だ。しかし、ミーティングはとにかく時間を食う。個人の時間も、組織の時間も奪われる。

 最近の試算によると、アメリカでは1日に5500万回のミーティングが行われているという。出席者の時給で換算すると、すべてのミーティングにかかる費用は膨大な額になる。実際に計算したところ、年間で1兆4000億ドルだ。2014年におけるアメリカのGDPの実に8.2%にもなる。

 そして、ここまで時間とお金を投資しているのに、たいしたリターンは得られていない。企業の人事専門サイトが職場での時間の無駄づかいについて調査を行ったところ、回答者3164人のうち47%が「ミーティングが多すぎる」ことが一番の無駄づかいだと答えたという。

 悲しいことに、たいていの企業もリーダーも、無駄なミーティングは「必要悪」だと考えている。なぜなら、それ以外の方法を知らないからだ。

 また、悪いミーティングはさらに悪いミーティングを生むという悪循環もある。組織全体で、非効率的なことをするのが当たり前という空気ができあがってしまうのだ。

 それらの要素が組み合わさり、誰もが「ミーティングとは無駄なものだ」と、あきらめてしまう。

 だが、その気になればミーティングは改善できる。私は15年以上にわたり、研究チームのメンバーとミーティングに関する調査を行っている。そして、それをもとに、ミーティングの有効性を上げ、生産性を高める数々の方法を生み出した。

 その中から、いくつか紹介しよう。

仕切り役に起きる「妄想」

 つまり簡単にいうと、人間の大部分が「自分は平均より上だ」と思っているということだ。

 同様のことは、ミーティングのリーダーシップについてもいえる。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流 自己変革の理論と実践

ロバート・キーガン 英治出版

オーバーアチーブ 組織力を高める最強の人材

古田興司 東洋経済新報社

出世 7つの法則

ジェフリー・フェファー 日経BP・日本経済新聞出版

ウォー・フォー・タレント “マッキンゼー式”人材獲得・育成競争

エド・マイケルズ 翔泳社