2023年3月号掲載

出世 7つの法則

Original Title :7 RULES OF POWER (2022年刊)

出世 7つの法則 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

権力者は何をしても許される。だから“頂点”を目指せ ―― 。組織行動学の専門家である著者はそう説き、成功者に共通する原理原則を明かす。「ルールを破れ」など、一見常識に反する法則もあるが、その内容は組織を動かす力学や駆け引きを踏まえたもの。権力を手にし、出世するために必須の原則を示した、実践的な書である。

要約

法則:自分の殻を抜け出せ

 私は組織内の権力や政治について、世界中の学生に教えている。その中で権力を手に入れ、キャリアと人生を好転させるための行動をどう取るか、すなわち「権力の法則」の考え方を説いてきた。

 そして政財界の成功したリーダーを観察し、権力に関する社会科学研究を見直すうちに、この法則は7つあるという結論に至った。例えば ――

権力獲得の最大の障害は自分自身

 才能があり、申し分のない業績を上げている人が、自分で自分をおとしめるようなセルフイメージを持っているために、出世の見込みが閉ざされてしまうことがある。このような人たちは、自分で自分の首を絞めているようなものだ。

 自分を卑下せずに、ポジティブなセルフイメージを描くことが、権力と地位を手に入れるカギだ。あなたが自分を「有能で成功する人間」だと思っていなければ、ネガティブな自己評価は他人にも伝わってしまう。

 出世競争では、ライバルのことや上司の評価、自分の相対的な能力を気にしすぎる人が多い。こうしたことはもちろん重要だが、おそらく権力獲得への最大の障害となるのは、自分自身である。

「自分らしさ」の呪縛

 権力を獲得するための方法はいろいろある。だがそれを実践するには、まず自分の殻を抜け出し、状況に応じて必要なことをしなくてはならない。

 なぜ、人は自分の殻に閉じこもってしまうのか? その理由の1つは、自分らしさを大切にする「オーセンティック」リーダーシップ論にある。

 こうしたリーダーは、ありのままの自分を大切にし、正直な感情や意見を表すことを重視する。そのため、ネットワークをつくる、上司を引き立てる、自分の業績を売り込むといった、権力を獲得するための行動を取ろうとしないのだ。

 

法則:ルールを破れ

 権力を得るためには、ルールや社会規範を破るなど、思いがけない行動に出て、主導権を取ることが欠かせない。規範やルールに背く人は、様々な心理的メカニズムが働く結果、権力を持っているように見える。こうした人は、そのおかげで権力を実際に手に入れるのだ。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流 自己変革の理論と実践

ロバート・キーガン 英治出版

SUPER MTG スーパー・ミーティング

スティーヴン・G・ロゲルバーグ サンマーク出版

オーバーアチーブ 組織力を高める最強の人材

古田興司 東洋経済新報社

ウォー・フォー・タレント “マッキンゼー式”人材獲得・育成競争

エド・マイケルズ 翔泳社