2020年9月号掲載

NINE LIES ABOUT WORK 仕事に関する9つの嘘

Original Title :NINE LIES ABOUT WORK

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著者紹介

概要

目標を課すことが生産性を上げる、上司は部下を正しく評価できる、ワークライフバランスが何より大切…。一見もっともらしい、これら仕事に関する定説は、実は生産性を妨げている。なぜなら、それは「ウソ」だからだ ―― 。科学の知見をもとに、職場に定着している常識を覆し、その陰に隠れた真実を明らかにする。

要約

やる気のある労働者は20%未満

 ここに、あるパラドックスがある。

 なぜ、職場で「ホント」のこととして定着している考えや慣行の多くが、働く人々を助けるどころか、激しくいらだたせているのだろう?

 例えば、目標設定は人材を評価するのに最適だとされているのに、なぜ現場で働く人々は、毎年恒例の目標設定プロセスを、実際の仕事とはほとんど関係のない無意味な手続きと感じるのか?

 批判的なフィードバックの必要性がこれほど叫ばれているのに、なぜ現実世界では多くの人がそれを敬遠するのか?

 上司は部下の仕事ぶりを正しく評価できると考えられているのに、なぜ現実には完璧な客観性を備えたマネジャーがいないのか?

 こうしたパラドックスについて考える中で、次のようなアイデアが浮かび上がってきた。

 仕事の世界が欠陥の多いシステムやプロセス、前提で満ちあふれているせいで、我々は日々の仕事で個性を発揮することができなくなっている。

 また、経済学者は、1970年代半ばから生産性が伸び悩んでいる原因について、こう指摘する。

 「かつて生産性を高める効果があった技術進歩や経営戦略が、ことごとく実行に移されてしまい、もはや生産性向上に寄与していない」

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