2022年3月号掲載

エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

Original Title :effortless

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著者紹介

概要

「エフォートレス思考」とは、頑張らないで結果を出す方法のこと。これを身につければ、最小の努力で最大の成果をあげることが可能になる。やる気はあるのに成果が出ない、疲れるばかりで前に進めない…。そんな悩みを抱えた現代人に、「力を抜く」ことの大切さを説く。全米ベストセラー『エッセンシャル思考』の第2弾。

要約

エフォートレスな精神

 現代人は力を抜くことなく、ひたすら頑張り続けている。頑張りが成果につながることは事実だが、それには限界がある。ある点を超えると、いくら頑張っても、それ以上の成果は得られない。

 では、試しに逆のアプローチをとってみたらどうか? 限界を超えて頑張るのではなく、もっと簡単な道を選んでみたらどうだろう?

 頑張らないのに結果を出す。いや、頑張らないからこそ結果が出せる。「エフォートレス思考」とは、このように働き方や生き方を変える試みだ。それは、次の3つのステップからなる。

    • ①エフォートレスな精神
    • ②エフォートレスな行動
    • ③エフォートレスのしくみ化

頑張れば成果が出るとはかぎらない

 「エフォートレスな精神」とは、心身の重荷がなく、頭がすっきりした状態をいう。エフォートレスな精神を身につければ、余計な考えにとらわれず、今この瞬間に集中できる。

 私たちは、大事な仕事に持てる時間とエネルギーのすべてを注ぎ込み、時には心の健康さえも犠牲にする。重要な仕事は困難で、簡単な仕事は取るに足りないと、多くの人が思い込んでいる。

 だが、大事な仕事をやり遂げられない最大の理由は、まさに困難だからではないのか。そして何かが困難だと感じるのは、もっと簡単なやり方を見つけていないからではないか?

考え方を180度逆転させる

 ドイツの数学者カール・グスタフ・ヤコビは、難解な問題を解くことのできる天才だった。彼はよくこう言っていた。「最も簡単に問題を解決するコツは、いつでも逆から考えることだ」。

 エフォートレス思考は、「どうすればもっと楽になるだろう?」と考えるアプローチだ。努力と根性で突き進むのではなく、心を落ち着けて、集中した状態で問題を解決する。そうすれば、より少ない努力で成果を出せる。

「我慢」を「楽しい」に変える

 「仕事は仕事、遊びは遊び」とよく言われる。重要なことは苦痛であると多くの人は思い込んでいる。だが、そうした考え方は、重要なことをやり遂げる邪魔にしかならない。嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探した方がいい。

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