2022年3月号掲載

脳メンテナンス大全 最高のパフォーマンスを発揮させる方法

Original Title :BIOHACK YOUR BRAIN

脳メンテナンス大全 最高のパフォーマンスを発揮させる方法 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

記憶力や集中力の低下、不安や抑うつ、認知症…。今日、「脳」の問題に悩む人は多い。だが、心配は無用。あなたの脳の健康は、何歳になっても改善できる。しかも、手軽に。食事、運動、考え方など、生活習慣をちょっと変えるだけで、大きな効果が得られる! そのノウハウの数々を、全米トップクラスの脳研究者が伝授する。

要約

あなたの脳は変えられる

 脳は、私たちがすることのすべてをコントロールしている。何を言うか、どう動くか、といった意図的な行動も、心拍、血圧、呼吸といった自律的な体の活動も、すべてだ。

 同時に、脳は最も複雑な器官でもある。脳には、ニューロンと呼ばれる神経細胞が1000億個以上ある。1個のニューロンは、シナプスと呼ばれる接合部を通じて他の数千個のニューロンとつながっており、脳内に100兆以上の接続をもたらす。

 人間の脳が、「既知の宇宙で最も複雑な物体」と呼ばれるのはそのためだ。

脳の健康は簡単に改善できる

 脳の仕組みは非常に複雑だが、脳を変えるのはとても簡単だ。ライフスタイルを少し変えるだけで、脳の健康状態は大幅に改善する。

 私は、アメリカンフットボールの選手100人を対象に、脳の研究を行ったことがある。

 彼らの多くは、何度も脳に強い衝撃を受けていた。そこで、脳の機能を調べるために脳の画像を撮影した。それを見ると、彼らの大半は脳に必要な血液が行き渡っておらず、特に、記憶と認知機能を司る領域で血液が不足していた。

 それから半年にわたって選手たちに生活習慣や食生活を見直すよう指導し、半年後、選手たちの脳を再びスキャンした。その結果は衝撃的だった。わずか180日で、脳の血流が改善し、度重なる衝撃のせいでダメージを受けていた認知領域の機能が回復しているのがわかったのだ。

 アメフト選手が脳を変えられるのなら、一般の人々はもっと楽に脳を変えることができるだろう。

脳を変えるための「3つの重要な方法」

①いくつになっても新しいニューロンは育つ

 私たちは、老化現象として毎日数千個のニューロンを失っているが、一方で新しいニューロンを生み出すこともできる。新しいニューロンを発生させるプロセスは「ニューロン新生」と呼ばれ、脳の海馬という部位で起きる。

 70代~90代の人でも、運動、食事、睡眠などの習慣を変えることで、ニューロン新生を促せる。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

良心をもたない人たちへの対処法

マーサ・スタウト 草思社

年寄りの話はなぜ長いのか

高田明和 東洋経済新報社

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン 新潮社(新潮新書)

運動脳

アンデシュ・ハンセン サンマーク出版