2023年4月号掲載
〔新訳〕積極的考え方の力 ――成功と幸福を手にする17の原則
Original Title :THE POWER OF POSITIVE THINKING (1952年刊 )
- 著者
- 出版社
- 発行日2012年11月29日
- 定価1,760円
- ページ数251ページ
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著者紹介
概要
原著タイトルは『THE POWER OF POSITIVE THINKING』。多くの悩める人々を見守ってきた米国の牧師が、成功と幸福を手にする原則の数々を語る。「自分自身を信じる」「心を安らぎで満たす」「怒りや苛立ちを忘れる」など、その内容はシンプルながら力強い。1952年の原著発行以来、世界中で読まれてきた、自己啓発の古典的名著だ。
要約
自分自身を信じる
今日、多くの人が日々の問題に打ち勝てずにいる。彼らはもがき、泣き言をもらして、不運に腹を立てながら過ごしている。
しかし一方で、こうした運をコントロールする心構えや原則もある。この世の苦難や悲劇に翻弄されないためのカギは、次の3点である。
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- ①問題を追い払う方法を学ぶ
- ②精神が問題に屈するのを拒む
- ③考え方を通じ、積極的な力を手に入れる
これらを実践すれば、あらゆる問題を乗り越えることができる ―― 。
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根拠ある自信を育てる
自分を信じよう。自分の力に対して確固たる自信を持たなければ、成功も幸福も手に入れることはできない。正しい手順を踏めば、根拠ある自信を育てられる。
まず、自信を築くためには、繰り返し、自信とはどういうものかを頭に教え込む必要がある。
例えば、ある男性は聖書の言葉を何枚もの小さなカードに書き、それを車に置いていた。カードにはこんな言葉が書かれていた。「信仰があれば…あなたがたにできないことは何もない」。
彼はセールスマンで、お客を訪ねて車を運転していると、失敗することばかり考えてしまうという。だが、このカードを使って聖書の言葉を覚えるようになってからは、失敗を嘆くのではなく、勇気を出そうと考えられるようになったという。
これはとても良い方法だ。言葉の力を信じることで、考え方が変わったのである。
自分の資産を見直す
52歳の男性が相談に来た。「もう私は終わりです」。彼は、これまで築いてきたものすべてを失ってしまったという。そこで私は言った。「では、残っている財産を紙に書き出してください」。
彼が何も残っていないというので、私は尋ねた。「奥さんはまだご一緒ですか?」「お子さんは?」。そして質問を続けるうちに、彼には多くの財産が残っていることがわかった。例えば、結婚30年目の妻、味方になってくれる3人の子ども、力になろうとしてくれる友人、誠実、健康…。