2024年12月号掲載

ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義

Original Title :HUMOR, SERIOUSLY (2021年刊)

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著者紹介

概要

ユーモアが職場にもたらす効用は様々だ。知的に見えたり、メンバーの間に信頼感が生まれたり…。にもかかわらず、多くの職場でなされるのは無味乾燥な会話ばかり。なぜそうなるのか? 膨大な調査と科学研究からその原因を解明、仕事にユーモアを取り入れるヒントを示す。読み終えたら、同僚にジョークを言いたくなる1冊だ。

要約

ユーモアの脳科学

 ユーモアは、人間の心理と行動に重大な影響を及ぼしている。そしてそれは、ビジネスにおいても最大の競争優位性となる。ところが、ほとんどの職場では、ユーモアを活用していない。

 これは1つには、ユーモアの効用に関する根本的な誤解のせい ―― 真面目さと陽気さは相反するという誤った思い込みのせいだ。しかしこの分野の研究が物語るのは、そうした誤解を解く話だ。

ユーモアの効果

 私たちが笑うと、脳内ではホルモンが分泌され、ハッピーな気分になったり(ドーパミン)、人への信頼が深まったり(オキシトシン)、ストレスが緩和されたり(コルチゾールの減少)、高揚感が湧いてきたり(エンドルフィン)する。

 私たちが仕事上のやりとりにもユーモアを効かせれば、同僚たちはこれらの効果を味わえる。しかも相手の脳だけでなく、自分の脳でも、脳内化学物質の変化を起こすことができるのだ。

 それだけではない。行動科学の研究には、仕事上でユーモアを用いることによって、次の4つの効果が強まることを示す豊富な事例がある。

・パワー

 地位が高く知性が優れている人という印象を与え、相手の行動や意思決定に影響を及ぼす。こちらが提案したアイデアを覚えてもらいやすくなる。

・つながり

 知り合ったばかりでも信頼感が生まれ、打ち解けることができる。長く続いている間柄なら、なおさら満足感を覚える。

・創造力(クリエイティビティ)

 それまで見落としていた関連性に気づきやすくなる。型破りなアイデアを思い切って提案できる。

・レジリエンス

 マーク・トウェインはこう語ったと言われる。

 「人類がもっている唯一の効果的な武器、それは笑いだ」

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