
通勤のスキマ時間に、ランチをしながら、寝る前のベッドで…
無意識のうちについ触ってしまうスマホ。SNSで次から次へと流れてくる動画を見るうちに、気づいたら1時間もたっていた! なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
昨年末、オーストラリア議会では、16歳未満のSNSを禁止する法案が可決されました。対象はX(旧ツイッター)やTikTokなど。子どもが接続できないようにする対応を怠った企業には罰金が科されるとのことです(「オーストラリア、16歳未満のSNS利用禁止案可決 世界初」/日本経済新聞電子版2024年11月28日)。子どものSNS利用が禁止されるのは国家レベルでは初となり、大きな話題を呼びました。
子どもだけでなく、大人も夢中にさせるスマホやSNS。調査によれば、現在、大人は1日に約3時間以上をスマホに費やしており、20代~40代では約2割が5時間以上も使っているそうです(「50年間の変化で見るビジネスパーソンの生活時間」/シチズン時計意識調査2024年6月10日)。
私も、自分のiPhoneのスクリーンタイム機能で利用時間を確認したところ、1日平均で3時間半も使っていました。仕事と子育てで毎日忙しいはずなのに、いったいいつ何を見ているのか…。覚えていないので、きっと無意識に見てしまっているのだと思います。通知が届いていないのにもかかわらず、なぜか「届いた」と思い込んでしまい、スマホを見てがっかりしたことは一度や二度ではありません。
スマホは、ビジネスや生活に便利な一方で、常にチェックしていないと落ち着かなくなるなど「スマホ依存」になってしまう危険もはらんでいます。今こそ、スマホやSNSとの関係を見直してみませんか?
そこで今週は、2020年に邦訳が刊行されベストセラーとなった『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン 著/新潮社 刊)をご紹介します。教育大国スウェーデン出身の精神科医が、最新研究からスマホの弊害を明らかにし、デジタル社会に警鐘を鳴らした書です。
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