2025.2.25

編集部:西田

収まらない「令和の米騒動」 コメ価格の高騰を機に日本の農業と食料生産の危機的状況を考える

収まらない「令和の米騒動」 コメ価格の高騰を機に日本の農業と食料生産の危機的状況を考える

令和の米騒動

 コメ価格の高騰が続いています。

 総務省の「小売物価統計調査」によると、2025年1月の東京都区部のコシヒカリ5kgの小売価格は4,185円。2024年1月の2,440円から、1.7倍以上の水準です。
 全般的な物価高騰が家計を圧迫する昨今ですが、中でも日本人の主食であるコメの高騰は、とりわけ食べ盛りの子どもを育てる世帯や、家計に占める食費の割合が高い世帯に大きな負担となっています。

 当初、農林水産省は、新米が出回る2024年9月以降にはコメ不足が解消され、市場も落ち着くという見通しを持っていました。ところが、予想に反してコメ価格は下がらず。
 「令和の米騒動」を重く見た政府は、2025年2月に入り、備蓄米21万トンを放出することを決定しました。これは茶碗にすると約32億杯分で、今後、コメ価格の高騰に歯止めがかかることが期待されます。

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