
“出世競争”という言葉があります。いや、あった、と言えるかもしれません。
今や日本において、出世競争に勝ち抜いて管理職に昇進することは、ビジネスパーソンにとって憧れではなくなりつつあります。競争の勝者であるはずの管理職の立場が、「罰ゲーム」にたとえられる現状があるからです。
『日経ビジネス』3月10日号の特集「続・管理職罰ゲーム」では、管理職になりたくないという一般社員の比率が、2018年の72.8%から5年間で4.5ポイント増加し、77.3%になったことを紹介しています(日本能率協会マネジメントセンター調べ)。
もはや出世レースのスタートラインにすら立ちたくない、という若手ビジネスパーソンの心の声が聞こえてくるようです。
なぜ、管理職はこのように敬遠されるようになったのでしょうか。そして、この状況を打開するすべはないのでしょうか。
今週は、こうした疑問に答えてくれる1冊、『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』(小林祐児 著/集英社インターナショナル 刊)をご紹介します。