2022.7.8

編集部:西田

ビジネスと資本主義のあり方を考える上で、新たな視座を提供してくれる1冊

ビジネスと資本主義のあり方を考える上で、新たな視座を提供してくれる1冊

 昨今、「新しい資本主義」が話題になっています。
 令和4年6月7日、岸田内閣はその実現に向けて、「経済財政運営と改革の基本方針2022」(いわゆる骨太方針)と「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」を閣議決定しました。
 内閣は同計画において、新しい資本主義を貫く基本的な思想の1つとして、「課題解決を通じて新たな市場を創る、すなわち社会的課題解決と経済成長の二兎を実現すること」を掲げました。そして、新しい資本主義の実現においても、「徹底して成長を追求していく」と明言しています。
 このような成長を前提とする新しい資本主義については、賛否両論があります。成長の鈍化した日本が今後、どう変わっていくのか。その未来は、これらの基本方針や実行計画がいかに実行されるかよって左右されることでしょう。いずれにせよ、こうした取り組みは資本主義のあり方について様々な議論を引き起こしました。

 資本主義は、そしてビジネスは、今後どうなっていくのか ―― 。
 それを考えるうえで貴重なヒントを示してくれるのが、今回Pick Upする『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』(山口 周/プレジデント社)です。初版刊行後3日で3刷が決定するほど大きな反響を呼び、小誌「2021年上半期TOPPOINT大賞」(読者が選ぶベストビジネス書ランキング)でも3位に入賞しました。

 本書は、次のような書き出しで始まります。

このPick Up本を読んだ方は、
他にこんな記事にも興味を持たれています。

一覧ページに戻る