
最近、テレビ東京系列のテレビ番組「Newsモーニングサテライト」で、株式会社星野リゾートの星野佳路代表が紹介し、話題となった書籍があります。番組放映後、ある書店は、その書籍が瞬く間に売り切れたという投稿をSNSで発信。また、私どもが選書の際に訪れる書店でも、この話題の書が大量に再入荷され、目立つ場所に平積みされていました。
その書籍とは、『〔エッセンシャル版〕 マイケル・ポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ 著/早川書房 刊)です。
経営学を学んだ方、ビジネス書をよく読まれる方なら、「マイケル・ポーター」という名前を目にしたことがあるでしょう。古典的名著『競争の戦略』の著者として知られる、競争戦略論の第一人者です。
今回ご紹介する『〔エッセンシャル版〕 マイケル・ポーターの競争戦略』は、そんなポーターの論考の要諦を解説した書です。著者は、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の編集者だった時にポーターと数多くの仕事を共にし、現在はポーターの主導するハーバード・ビジネス・スクール競争戦略研究所でシニア・アソシエートを務める、ジョアン・マグレッタ氏です。
本書はそのタイトル通り、ポーターの研究のエッセンス ―― 「競争」と「戦略」の本質について解説した書です。経営者や管理職が知りたいポイントがわかりやすく、かつ実践しやすい形で紹介されています。
本書は2部構成になっています。Ⅰ部のテーマは、「競争とは何か?」。
そもそも競争とは何か、競争で勝つにはどうすればよいか、といった基本的なことを、事例を交えながら説明しています。ポーターが提唱した、有名な「5つの競争要因(ファイブフォース)」についてもここで詳述されます。
本書のⅡ部では、「戦略とは何か?」について述べています。
ポーターは、優れた戦略が満たすべき条件として、次の5つを挙げています。
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