2008年7月号掲載

気づいた人はうまくいく! ビジネス・チャンスの見つけ方57

気づいた人はうまくいく! ビジネス・チャンスの見つけ方57 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

普段、何気なく目にしているものでも、少し見方を変えるだけで新しい発見がある。そんな「気づく力」を持って世の中を見れば、ビジネス・チャンスはいくらでも転がっている! そう語る著者がビジネスコラムを通じ、気づく力を身につけるためのヒントを提供。「刺さるネーミングの3原則」「物語で売る饅頭屋」等々、あなたの頭脳を広げてくれるネタが満載だ。

要約

仕事を楽しくする発想法

 「気づく力」。これがあると、企画力や発想力がグンと増す。

 「気づき」を得るには、目に入ってくるものを漫然と受信するのではなく、常に「何かビジネスのネタはないか」「顧客の目線で見ると何が不便か」という能動的なものの見方をすることだ。

 具体的には、例えばデジタルカメラを常に持ち歩き、ピンと来た時、とりあえず対象とその周囲を撮っておく。そして、その写真をもとにブログを毎日書く。この、撮る習慣と書く習慣を毎日続ける。そうすると、気づく力の土台ができる。

 こうして鍛えた気づく力のレンズを通して世の中の事象を見れば、そこには商売繁盛のネタがいっぱい転がっている!

モノだけではなく、経験も売る万年筆屋さん

 東京・南青山にある「書斎館」。ここでは万年筆を売っているのだが、万年筆という「モノ」だけを売っているのではない。万年筆選びから、購入に至るプロセス、買った後のメンテンスまでを総合的な「経験」として顧客に提供している。

 店内はあたかも博物館のようで、万年筆はガラスケースに収められ、1本ごとに解説の書かれたカードが付されている。手で触ることはできない。

 見て回るうちに実際に手にとり、書き味を試したくなってくる。「すみません」と顧客が言うと即座に、接客用の机に席が用意される。顧客が腰かけるや、うやうやしく革の下敷きが拡げられる。

 「どの万年筆をご用意いたしましょうか」と言いながら、スタッフは手に白手袋をスッとはめる。

 書斎館での買い物経験は、単なるモノと貨幣との交換にとどまらない。プラス・アルファの経験価値も一緒に顧客は手にしているのである。

物語で売れ!

 成熟した市場の特徴は、例えば、500円のTシャツを着た人が、60万円のエルメスのバッグを選んでいる、という姿が稀ではなく、普通になっていることだ。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンク 三笠書房

企画のネタ帳 30キーワードで楽々ネタ出し!

山口照美 阪急コミュニケーションズ