2009年11月号掲載

企画のネタ帳 30キーワードで楽々ネタ出し!

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著者紹介

概要

「黒いトイレットペーパー」が2007年にヒットした。これは、“白が当然”を覆したことによる成功例だ。このように、「色」あるいは「形」「素材」「大きさ」…を変えて発想することで、新商品や新規事業のアイデアは広がる。本書では、そうしたネタ出しに役立つ30のキーワードを紹介。これらを元にいろいろ考えることで、アイデアを出す能力が鍛えられるはずだ。

要約

初級編 「新商品」の種

 人間の能力の中には「鍛えてもどうにもならない」ものと「鍛えれば身につく」ものがある。

 「アイデアを出す能力」は後者だ。鍛えれば必ず身につく。ただし、一緒に鍛えねばならない能力がある。それは、「言葉の力」だ。

 我々の思考は、言語で成り立っている。アイデアが脳に浮かんでも、人に伝えたり、深く考えたりするためには言葉に変える必要がある。アイデアを形にするのに、言葉の力は必須だ。

 発想力と言葉の力。この2つを身につけるには、次のようなキーワードから成るドリルが役に立つ。

 まずは、「新商品」のアイデアを考えるのに役立つドリルから ――

「色」を変える

  • ドリル:あなたの周りにある「白色」を探せ。見つけたものは「白」でなければならないか? 別の色に変えたら、売れる商品にならないか?

 例えば、「黒いトイレットペーパー」。これは実際に2007年にヒットした商品である。「黒い綿棒」は耳垢がよく見えるという実用性が評価され、今では定番商品だ。目の悪い人が安全に食材を切ることのできる「黒いまな板」という商品もある。

 「この色で当たり前」という先入観を外して、用途から発想するとよい。

 「色」を変える、「色」を選ばせる、「色」を揃える。これは、物づくりや広告、販促に携わる人にはお薦めのキーワードである。

「素材」を変える

  • ドリル:ダンボールを使って、ヒットしそうな商品を考えよ。

 ダンボール製の布団、スリッパ、冷蔵庫など、「実際に作ったらどんなメリット・デメリットがあるか?」を考えると、発想力が鍛えられる。

 新商品を考案するための発想トレーニングとしては、他に、次のようなものがある。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンク 三笠書房

気づいた人はうまくいく! ビジネス・チャンスの見つけ方57

阪本啓一 日本経済新聞出版社