2009年11月号掲載
かばんはハンカチの上に置きなさい トップ営業がやっている小さなルール
著者紹介
概要
著者は、外資系保険会社のトップセールス。だが、日々、情報収集に励み、スケジュール管理を徹底するといった、いわゆる「できる営業マン」ではない。背伸びせず、難しいことはしない。そんな著者が、いかにして頂点に立ったかを語る。単なる営業テクニックの紹介ではなく、お客様に信頼され、一目置かれる存在になるための心構え、独自の営業観を説いた1冊。
要約
相手目線で、ちょっと違うことをやる
「できる営業マン」は、分厚い手帳で自己管理する、「TO DOリスト」を毎朝作る…。そんなイメージがある。
だが実は、優秀な営業マンになるために、一般的に必要だと思われている「やらなければいけないこと」は、あまり必要ではない。情報収集や机上の勉強よりも、もっと大切なことがある。
それはお客様の目線で少しだけ他の人と違うことをする、それも徹底的にやるということだ ―― 。
土足で家に上がる営業
仕事で、お客様の自宅や、靴を脱いで上がるオフィスなどに伺った時に、お客様に「おっ!」と“一目置かれる”方法がある。
玄関で靴を脱ぎ、リビングや応接間に通される。
問題は、この時のかばんだ。ここに来るまで、電車やカフェの中で足元に置いたり、時にはトイレなどで床に置いたりしていないだろうか?
それらは靴で歩いている場所である。つまり、営業かばんの底は、靴底と同じなのだ。
そこで、必ず、かばんの中に白いハンカチを入れておく。そしてそのハンカチを取り出して自分のそばに敷き、その上にかばんを置くのである。
そうすれば、後でお客様が「あの気遣いには驚いたね」と感心してくれるかもしれない。
大切なことは、お客様が「気持ち良く」、自分も一目置かれることだ。
アポは2分遅れでも必ず電話を
お客様と待ち合わせをしていて、自分が着くのが約束時間にほんの少し(例えば2分)遅れる…。