2011年7月号掲載
人の5倍売る技術
- 著者
- 出版社
- 発行日2011年4月20日
- 定価922円
- ページ数190ページ
※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。
※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。
著者紹介
概要
販売時間は数時間、商品の価格は割高…。他の販売業に比べ、条件の厳しい新幹線のワゴン販売で、同僚の3~5倍を売り上げる“カリスマ販売員”が、物を売る秘訣を明かす。「あえてお客様を悩ませる」「オリジナルイベントを勝手に作る」等々、披露されるユニークな販売術はあらゆる業種で活用可能。物が売れないといわれて久しいが、工夫さえすれば売れるのだ!
要約
カリスマ販売員の物を売る技術
「お弁当に冷たいお飲み物、お土産はいかがでございますか」
このようなかけ声とともに新幹線を回るワゴン販売。私は、1998年から山形新幹線でワゴン販売員として乗務している。
私はこのワゴン販売で、1日1往復半で50万円以上を売り上げた実績がある。他の販売員の約4.8倍である。この記録は特別だが、これまで他の販売員に比べて約3倍の売上を上げ続けてきた。
以下、その秘訣を紹介すると ――
大切にしたい「おまけ」
私は、新幹線の販売員という物を売る仕事をしているが、いつも「プラスアルファ」の何かをお客様に提供できればという気持ちを持っている。
例えば、「コーヒーください」「はい、かしこまりました」という通常のやりとりに、ちょっと一言付け加えるだけで、相手の気持ちは変化する。
「はい、かしこまりました。淹れたてのコーヒーでございます。お客様、新幹線では車内でコーヒーを淹れているんですよ」
もし自分がこう言われたらどう思うか。「淹れたてならおいしいだろう」「そんなこと知らなかったな」と、喜びや驚きを感じるのではないか。
ただ物を売るだけなら、自動販売機でもできる。しかし、人間だからこそできるサービスというものがあり、そこにこそ売上をアップさせる秘密が隠されている。
販売のテクニックも売上に大きく関わってくるだろう。だが、売上の向上は、全て「お客様を喜ばせたい。本当に買って良かったと思っていただきたい」という気持ちに集約できるのではないか。
お客様をあえて「悩ませる」
私は、お客様をあえて「悩ませる」ということをよくする。