2011年10月号掲載
私が世界No.1セールスマンになるためにやった50のこと
著者紹介
概要
著者は、かつてブリタニカ百科事典のセールスマンとして活躍した人物。完全歩合制、経費は全て自己負担という、売らなければ生き残れない世界でビジネスの基礎を学び、仕事を始めて2年目には売上高世界1位を達成した。そんな著者が、“圧倒的な成果”を上げるためのノウハウを説く。業種に関係なく、結果を求められる全てのビジネスパーソンに役立つ1冊だ。
要約
世界最強のオフィスで学んだこと
「ブリタニカ百科事典Inc.」という会社が米国にある。少し前まで世界142カ国に支社を置き、日本にも日本ブリタニカという支社があった。
同社では商品を売る人を「エージェント」と呼び、フルコミッション(完全歩合制)の代理販売契約をする。
エージェントたちは「オフィス」という集団に所属する。私はその中でも、最も異色で武闘派と恐れられたオフィス「666」に3年間、所属した。
666は全寮制で、毎日、起床するなり5~10キロ走る、最低でも夜10時までは飛び込み営業をする等々、“体育会系”の運営をしていた。
そんなオフィスで、私は2年目に、週間・月間・四半期で売上高が世界1位になった。
私は666という過酷な環境下で、どうすれば1つでも多く売れるかを考え続けた。その結果、見えてきたのが、次のようなビジネスの原則である。
「出世しない3つの条件」を排除する
666に所属してすぐに教えられたこと、それは、次の「出世しない3つの条件」だ。
①語学ができない
外国語が話せないという意味ではない。日本語を含むコミュニケーション能力を指す。コミュニケーションがとれないということだ。
②歌がうたえない
音痴という意味ではなく、場に合った「歌」がうたえないということ。つまり、その場の雰囲気に合った行動がとれない。
③女にもてない
異性から嫌われる人は、とにかくダメだということ。
つまり、この3つができれば出世に近づくということだ。中でも、最も大切なのが「語学力」だ。