2009年12月号掲載
仕事の思想 なぜ我々は働くのか
- 著者
- 出版社
- 発行日2003年9月17日
- 定価586円
- ページ数261ページ
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著者紹介
概要
人が仕事をするのは、単に生活の糧を得るためだろうか。もっと素晴らしい「何か」のためではないのだろうか ―― 。人が働くことの意味。それは、1人1人が自分の人生と思索を通じて見つけていくしかない。本書は、その思索を深めるためのヒントを提供するもので、仕事の真の報酬とは何かなど、様々なテーマについて、著者自身のエピソードを交えつつ語る。
要約
我々が抱くべき「仕事の思想」とは?
なぜ我々は働くのか。
この問いに対する答えは、誰も教えてくれない。
知人に聞けば、教えてくれるかもしれないが、その答えはあくまでも、その人にとっての答えだ。
だから、我々自身が、日々の仕事に取り組みながら、「自分にとっての答え」を見つけていかなければならない。
以下、そのためのヒントを示すと ――
思想/現実に流されないための錨
我々は、仕事において苦労を体験する時、その仕事から逃げ出したくなることがある。そして、「楽な仕事」はないものかと考えてしまう。
しかし、そうした時、我々は仕事を「パンを得るための手段」と考えている。そして、どうせパンを得るための手段であるならば、楽な仕事の方がよいと考えてしまうのである。
それは、ある意味で「我々は生活の糧を得るために働く」という思想に他ならない。
しかし、こうした「仕事の思想」が、逆に、我々から本当の仕事の喜びを奪ってしまっている。生活のために自分の労働力を切り売りしているという感覚は、我々の人生を色褪せさせてしまう。
我々が一生懸命に仕事をするのは、決して生活の糧を得るためでも、生き残るためでもない。もっと素晴らしい「何か」のためではないだろうか。
その何かを見いだすためには、深みある仕事の思想が求められる。